チェコビール巡り

チェコビールを中心とした旅行記と雑感です

チェコ旅行記2018 7日目

 明日の昼が帰国便となるので、チェコでビールを飲むことが出来るのもあと一日半。名残惜しくなるとどうしても、プラハ城に行って「百塔の街」と呼ばれる美しい街並みを眺めたくなる。以前にも書いたけど、ここに来てようやく私の1年が始まるのだ。

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 プラハにある修道院併設の Pivovar と言えば、ストラホフ修道院敷地内の「Klasterni Pivovar Strahov」が有名ではあるが、プラハ城からストラホフを抜けて、更に行ったところに”もう一つの”修道院 Pivovar があるのだ。『Brenovsky Klasterni Pivovar sv. Vojtecha』。知っていなかったら、どう見てもこの敷地内に Pivovar があるなんて思いもしないはず。早速レストランへ。

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 ここで造っている12°の(淡色)ラガーとダークラガー、IPAが繋がっていたので、最初はもちろん12°のラガー。色は薄いのだが、見た目と違って少し重たい。ダークは11°だけあって軽めなんだけど、かなり焦げっぽい。個人的には(淡色)ラガーを11°にしてダークを12°にした方が飲みやすいのではないかと思ったり。f:id:bohemianbronco:20200202110149j:plain

 

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 落ち着くの雰囲気のレストランだったのでゆっくりしていきたかったが、ここで終わらせるわけにもいかず、2杯で終了。

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 この日は何か特別だったのか、朝から仮装した人々が街中に。カレル橋や旧市街中心部はお祭り騒ぎとなっていた。そう言えば旧市街中心部で、突然ある男性が叫んだとたん、周りにいた人が一斉に地面に伏せるということがあり、近くにいた観光客もつられて伏せてしまうという”ドッキリ”をやっていたが、すぐ近くにいた私は言葉がまったくわからなかったせいもあって”参加”できず。”アンドレ・ザ・ジャイアント”白熊は微妙な人気具合。

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 さて、そうは言ってもやっぱり足を運んでおきたい『黄金の虎』。開店時間である15時の20分前から先頭で並んでいたのだが、この寒い時期だからなのかそれほどの行列とはならず。でも、時間近くとなると、観光客が自然と集まってきて、まるで門番のように(?)先頭で目を光らせている私に「ここがティグラか?」「今日はやっているのか?」等の質問が寄せられる。後ろに並んでいたハンガリー人の集団は写真をパチパチしていかにも楽しそう。そして時間になり、奥から扉の鍵が「カチャッ」と開けれられる音を確認すると、列の皆さんに「開きましたよ~」と一声かけて店内に促す。私、何者?そして、何様??

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 いつもながら一人で長居する雰囲気ではないので、ハンガリー人と「ナズドラヴィ~!」した後、2杯飲んで店を後に。『黄金の虎』に関しては、ビール好きの人からすれば既に語りつくされた感があるし、私にしても改めて思うことは無いのだが、プラハに来てプラハ城に行くくらいの定例訪問したい場所である。

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 ホテルで少しゆっくりした後、Hさんに Gumbrinus の無濾過を飲むことができると教えてもらった「Na brezance」へ。一杯目はその12°の無濾過。重さは無いんだけど、蜂蜜の甘さを感じるビール。もちろん、蜂蜜が入っているわけではない。”こっち寄り”のビール言えば、やはり「Kramy」で飲んだ無濾過の Budvar を思い出す。チェコでは大手のビールにおいても結構、無濾過流行ってるよね。日本の大手もそのうち直営点で出したりするかな。以前、チルドビールなんて言って小瓶で売っていたこともあったっけ。

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 豚のピリ辛炒めとポテトフライはビールのあてとしては申し分無い。結構人気がある店のようで、次から次へと人が入ってきて、当然、チェコらしい泡と液体の配分となったビールジョッキが常に目の前を通り過ぎていく。でも、騒々しさはないという、チェコの正しいビアホールの雰囲気。

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 前に飲んだ2軒との飲み比べということで10°のタンクも。麦の味がしっかりで相変わらず美味い。Gumbrinus 10°のタンクを飲む前は「Krusovice」のタンクをベストオブ 10°に”認定”していたが、今回劇的な王座交代が 前日朝7時半の Andel でひっそりと行われていたのだ。もちろん、同じビールでも店によって美味さの度合いに違いがあることは以前から書いている通りであり、正確に言えば、ビールの美味さは「どこどこ(ビアバー)で飲むどの(銘柄)ビール」という表現がふさわしいはずなのだ。更に細かい条件を設定する場合もあるだろうが、まあ、マニア過ぎてしまうからね。ここまででも既に十分ハードコアかもしれないし。。。そんなわけで、何に”忖度”するわけでもないのだが、あえて言うならば前に飲んだ2軒の方に軍配。

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 明日帰国と思うと、急に焦燥感にかられて・・・なのかはよくわからないけど、気づいたらラスト「Lokal」。「Snyt」で2杯。すごく飲みやすいんだよなあ。このオーダーをしたら店員はちょっと笑ってたけど、店によって言い方が違うのかな?もしくは怪しい東洋人が我が物顔で言ったからかな?まあとにかく、ここのサーバー前で飲む Urquell が本当に好き。また来れるかな。

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