チェコビール巡り

チェコビールを中心とした旅行記と雑感です

チェコ旅行記2016 5日目

 後半戦を迎えた朝。体調万全。天気はまずまず。。(金融)市場は最悪。。。ちょっとだれてきた気もするので、今日は気合いを入れ直して朝早くからお出かけしようと。日本を旅立つ前にガイドブックやインターネットで検索して行きたい場所をピックアップし、地図や時刻表を印刷してバックに詰め込んでくるのだが、1日分足りなかった・・・。

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 ロンリープラネットを見て行ったことがない方面を探してたら、アクセスがよさそうな、ビールを造ってそうな街を発見。プラハ駅にある時刻表検索システムをたたくと、乗り換え無しで丁度いい時間の電車があった。ビール飲めるとこって大体は11時開店だもんね。

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 プラハから2時間弱で着きました、東ボヘミアの街「Hradec Kralove」。当然のように雪が舞っていて、ご覧の通り川が雪に覆われている。川面が凍っているんだろうね。今更ながら、ビールを飲むために来ているという楽しさと背徳感。

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 ロンリープラネットに「Pivovar」という名のついたレストランが記載されていたので、醸造所兼レストラン、所謂ブルーパブだと思って足を運んだのがここ・・・。なんだ、あの煙突を模したモニュメントみたいのは。もしやもしやと不安が募る。

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 なんのことはない、本当に「Pivovar」という名のついた”ただの”レストランであった。おそらく昔のビール醸造所の跡地か何かであろう。さすがに幾ばくかのショックは隠せなかったが、私のような適当な旅行をしていると良くあることなので、諦めずに「ビール巡り」を再開。

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 なんとなんと、「無濾過」のUrquellを出しそうな店が。常設なのか期間限定だかわからないけど、探せば結構あるのかな。興味は引かれたが、ここまで来てあえてUrquellじゃないだろうと。

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 街中心部を歩き倒してもまったく”それらしい”店を見つけることができず。プラハに戻って飲もうかあなんて、Hradec Kraloveでのビール巡りをあきらめかけたその時・・・。ありました、”それらしい店”「Pivovarska Brana」。思わず拳を握りしめて早速店内へ。

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 8タップある内の右二つは常設っぽく、ここが醸造所兼ホスポダなのか直営店なのかはよくわからないが、とにかくこのあたりで造っていると思われるビールにありつくことができた。その内の一つである「kotera」という12°の無濾過ラガーをオーダー。普通に美味いなあ。そうは言ってもUrquellを初めとしてプラハでよく見かけるビールを飲むことが多くなるが、こういう知らない街で偶然地元のビールを飲むことができて、しかも美味いなんて。。。いやあ、「ビール巡り」妙味に尽きます。

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 常設(と思われる)もう一方はダークラガーとのことだったが、他にもいろんなとこのビールあるからそちらを優先。「Pivovar Antos」の「Sahara」というエール。ホップの効いたアメリカンエールだけど、結構あっさりで軽い。f:id:bohemianbronco:20191215083214j:plain

 

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 スープの後、ランチのメインが到着。とぐろを巻いたソーセージフライに溶かしバターをかけたマッシュポテトを添えて。無骨っすなあ。当然、ビールに合うこと間違い無かったのだが。

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 3杯目は、昨年ブルノで飲んで絶賛した「Beskydsky」で造っている「Lissa Huera IPA」。グレープフルーツの渋みを伴った、私の好きなタイプのアメリカンIPA。苦味もそれなりにあってバランスが良い。私が好きなIPAって大体アマリロホップ使ってるなあ。

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 最後に「Uneticky Pivovar」の12°のラガー。なんだろう、やや草っぽく独特の苦味が。もちろんちゃんとバランスしていて美味しいのだが、へ~といった感じ。

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 入りは間違えたけど、Hradec Kraloveを出る時には来て良かったとの思いが募ったのは言うまでもない。やっぱりビールにちゃんと向き合っている店ってすぐわかるよね。さすがビール大国。あらゆる街にこのような店がひっそりたたずんでいるんだろうな。

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 プラハに戻ってちょっとホテルで休憩した後、ホテルのそばにある「Lokal」へ。ここはHさんからUrquellを飲むことができるプラハっ子大人気の店として教えてもらったのだ。18:00頃訪れたのかな?既にフルハウス。Hさんの言ってた通りだ。まったく付け入る隙が無かったので、サーバーの前で一杯だけ飲むことに。

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 期待通りの美味さ。何となく「黄金の虎」に似ていて、温度が低くシャープな入り。モルトの甘さを強くは感じず、後に苦味が残るかな。いつも泊まっていたホテルの近くにこんないい店があったなんて。灯台下暗しとは正しくこのこと。もっと飲みたかったけど、お腹が空いたこともあって次へむかうことに。

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 ということでプラハ駅へ。駅に向かって左側には前からあった「Staropramen」の直営店「Husa」。そして、新たに右側に「Krusovice」のバーができていたのだ。「Krusovice」はプラハでも比較的良く見かけるブランドだが、このHPで取り上げるのは初めて。一度か二度飲んだことがあるような気がするのだが、どういうビールだったかはまったく覚えていない。2日目にプラハ駅に来た時にこのお店を発見して、どこかのタイミングで行ってみようかと考えていたのだ。

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 おっ、あの奥のブルーライトの部屋にあるのはタンクビールではないか。さすが直営店だけあってタンクビールを飲むことができるんだね。いやあ、楽しみ楽しみ。タンクビールは10°。あとは12°と無濾過か。

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 まずは10°のタンクビール。タンクビールだというのを前提にして見たり飲んだりしたせいもあるけど、泡が奇麗で新鮮な味がする。10°でこんなにしっかりとしたの飲むの初めてかも。相当に美味い。10°のラガーといっても幅が広く、本当に水みたいに薄くて軽いのから、ここのようにボディがしっかりなものまでまちまち。

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 牛のステーキにいんげんとベーコンの炒め物。フレンチフライを添えて。いやあ、一杯目がとても良かったので同じのを頼み続けたいところだけど、せっかくなので次にいくことに。

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 左が無濾過、右が12°のラガー。無濾過はやや蜂蜜のような甘味が強い。12°は結構ボディが重く、アルコール感が少し出ている。もちろん好みの問題だけど、10°が圧倒的にいいね。いくらでも飲み続けることができそうだし。ボヘミアンラガーの特徴を感じてもらいたいので、初めてチェコに行かれる方には基本的には12°かそれに近いものをを飲んでもらいたいと思ってしまうんだけど、やはり、ものによっては10°のほうがピンとくる場合があるんだよね。う~ん、難しい。

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 今日は東ボヘミアへ繰り出したし、Urquell飲み比べの第何弾かもできたし、Krusoviceも堪能できたということで盛りだくさん。本当は気に入ったホスポダやビールを見つけたら、そこに通ってビールを飲み続けるってのが理想なんだろうけど、私のような旅行者にはなかなか叶わない夢なので、ヒット&アウェー、時折接近戦でチェコビールを楽しんでいこうと。

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