今年も、1月16日から一週間チェコへ行ってまいりました。昨年はモラヴィア地方を周りましたが、今回はプラハを中心に、北部や東部のボヘミア地方へも繰り出しております。また、久しぶりに Plzen に行って工場見学をし、あの”樽から直接注がれる”無濾過の Urquell も味わうことができました。さらにはプラハの有名ホスポダを巡って「Urquell 飲み比べ」も。。。
今回は、このHPを通じて知り合った現地在住のHさん(チェコの方とご結婚されてプラハ在住)ともお会いし、さらに彼の友人で日本から医師として留学されているYさんとも一緒に、行きつけの Pivovar でビールを飲む機会にも恵まれる等、とても充実した「チェコビール巡り」となりました。
さて、いつも通り、金曜仕事終わり後の羽田発深夜便で乗り継ぎ先のフランクフルトへ。昨年と同じ空港内のレストランでビールにありつくことに。昨年は一杯しか飲まなかったが、今回は乗り継ぎに余裕があったのでもう少し飲もうかと。
まずは、「Akiten zwickl Kellerbier」というどこまでがブランド名なのかよくわからないビールをいただく。とにかく Zwickl というのは無濾過ラガーらしいのだが、昨年ウィーンの空港で飲んだものとは違って、酸味も無く、かといって苦味も無く、カラメルのほのぼのとした素朴な味わい。陶器のジョッキなので色がわからないのだが、ちょっとこぼしてしまった時に茶色っぽい液体であるというのが判明した。
続いては、「Maisel's」のヴァイス。バナナ香も酸味もそれほどではなくて、私にはありがたい按配。ラストは「Warsteinaer」のピルスナー。ドイツのピルスナーは地域によって違うようだが、これは比較的モルティな部類だろう。後味にシャープな苦味を伴うんだけど、滑らかな飲み口で美味しい。3杯飲んで気づいたけど、飲む順番が真逆だったね。
ドイツと言えばプレッツェル。眠気覚まし(酔い覚まし?)のエスプレッソとともに。
プラハの景色が見えてくると、そこは完全に雪の世界。日本でプラハの天気予報を調べてみたら、私の旅行期間は昼間も概ねマイナスで、夜はマイナス15℃になる日もあるんだって。今年は世界中で暖冬のはずなんだけどなあ。
到着しました。2年振りのプラハ!!いやあ、うれしい。早速、切符を買って「119」のバスに乗り込んでプラハ市内へ。
2014年初めに来た時は、「119」のバスで終点の Dejvice に行き、地下鉄A線に乗り継いで市の中心部まで行くルートが一般的だったのですが、2015年に地下鉄A線が拡張されたことで、「119」の終点が Nadrazi Veleslavin になり、ここから地下鉄に乗り継いで行くことになりました。特に帰国の際は Dejvice で”来ることのない”空港行きのバスを待つことが無いよう、お気を付けください。また、Nadrazi Veleslavin 付近は開発が進んでおらず、Dejvice と違ってバス停付近にめぼしい店がございませんので、帰国の際に「時間が計算できるバス停近辺でゆっくりしてから」というニーズにも対応できないことを併せて記させていただきます。
さて、ホテルの最寄り駅までとりあえず来て、2016年の「チェコビール巡り」をどこでスタートしようかなあと思案しながら道を歩いていると、あれっ、行こうと思って調べてあった店の一つを偶然発見。
「Pivince U Rudolfina」。こんなところにあったのね。この通りはしょっちゅう歩いていたのに毎回通り過ぎていただけなのかあ。地下に通されたが、11時ちょい過ぎで開店間もないせいか、まだお客は私ともう数名程度。
早速、今回のチェコ訪問最初のビールにして最初の Urquell を口にすることに。美味いです。この店は Urquell を出す数多くのホスポダの中でも有名な方らしく、さすがにサーブが奇麗。温度はやや低めで、甘味と苦味のバランスがいい感じ。
豚のグリルに、ノーマルとじゃがいもの2種類のクネドリキ、ザワークラフトというチェコ定番メニューをオーダー。全体に想定よりもボニューミーで無かったこともあり、いつも苦戦するクネドリキもおいしくいただくことができたのだった。
まだ余裕があったが、2杯で退散。これ以上飲むと、いつかしかの如くホテルで爆睡してしまうと思って・・・。1階はバースペースとなっているようで、常連と見受けるられる客が集い始めていた。
スタートから寒い。特設のスケートリンクなんかもあったりして。ここは日本男児。イナバウアーからのトリプルアクセルくらいキメようかと酔った勢いで考えたりもしたが、普通にくるくる回っているうまい人を目の当たりにして、リンクに上がるまでもなく・・・。
ホテルでバスタブに浸かって長旅の疲れを癒したあと、「U Fleku」へ。チェコビールのHPをやっていながら未だに訪問したことが無かったのだ。行ったことがある人が皆、ここの黒ビールは美味しいよと言っていたこともあり、まだ勢いがある内に攻めてみる。
定番かつこの店唯一のビールであるダークラガーを。ああ、甘ったるく無く、すいすい飲んでしまいそう。意外とコーヒーっぽいのがややひっかかるが、日ごろ黒いのを飲まない私の感想なので、黒好きの人にとってむしろ利点となるかも。
ソーセージと追加で2杯飲んで終了。日本人の団体が同じフロアーにいらっしゃって、アコーディオンに併せて「モルダウ」等を歌っていた。有名な(?)薬草酒の積極営業もありますが、もちろん断ることは可能。結構断っている人が多かったが、私は初めてなのでとりあえず2種類あったうちの軽い方を頼んでみた。カルロヴィ・ヴァリの薬草酒 Becherovka みたいなもんだね。もしかしたらそのものかも。
入口付近にあるサーバーでは、大勢の客の注文をさばくためにたくさんのジョッキが並べられていた。結構泡立ててるね。確かにガスはほとんど感じなかったし。チェコダークラガーのお手本と言われている店なので、是非一度はどうぞ。初日から Urquell と有名黒ビールを堪能できて上々の滑り出し。やっぱりプラハは楽しいな!