チェコビール巡り

チェコビールを中心とした旅行記と雑感です

チェコ旅行記2015 5日目

 今更ながらホテルでの朝食を披露。チェコのホテルに何回か泊まっているうちに、どこのホテルも(高級ホテルは知りません)ラインナップがほとんど変わらないことに気づき、自分の定番を確立させたのだ。果物ジュースとコーヒー。野菜・果物不足に備えて、トマト、パプリカ、きゅうり、オレンジ、グレープフルーツ(パイナップルもよくある)。そして右の皿。これが私が編み出した特製チェコサンド。パンの上にスライスチーズ、ハム、サラミを敷き、スクランブルエッグをのせ、さらにその上にかりかりベーコン。そして、最後に左の皿の右端に見える魚の塩漬け(?)を少量のっければ完成。この魚は結構生臭いので、少し食べてみて量を調節したほうがいい。アンチョビみたいな位置づけかな。余裕がある時はヨーグルトとシリアルを追加。とにかく、ビールを飲むための旅は朝しっかりが基本です。

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 さて、お腹が満たされたことで外の寒さもなんのその・・・と思いきや、ハトが地下街で丸くなるくらいの寒さ。

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 バスまで少し時間があったので、今回初の朝ビール。チェコの駅では朝から(ブルノ駅は8時オープン)飲めるところが結構あるが、さすがブルノ、スタロブルノ・・・。Starobrno のタンクビールを提供。プラハにいる時もタンクビールを売りにしているホスポダを結構見たけど、私が理解するところでは(間違っていたらごめんなさい)、店が樽を取り寄せるのでは無く、醸造所から給水車のようなタンカーでビールを運び、店に設置してある写真右のような貯蔵設備に直接ビールを注入するの。早朝のプラハで Urquell のタンカーがホスポダの前に乗りつけて、蓋をパカっと開けてホースで地下にビールを注入しているのを見かけたことがある。f:id:bohemianbronco:20191104100751j:plain

 

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 麦汁濃度11°のラガー(小)。朝飲むせいか苦みがしっかり。もちろん、うまい。「Drak」は12°だったから「TRADICNI」かなあ。朝からこんな泡の付き方を見てしまうと、テンションが上がりまくらざるを得ない。そこはチェコ、この時間だけどビールは次々にオーダーされていた。

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 たまたま、ホテル前にある StudentAgency 専用バスターミナル出発の速いバスがあったので、1時間ちょっとで着きました Jihlava(イフラヴァ)。相変わらずの雪景色にマッチする街並み。

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 そして Jihlava のバスターミナルからほど近いその名も「Pivovar Jiihlava」。

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 さて1杯目。ドリンクメニューが見当たらなかったので、伝家の宝刀「ピヴォ、プロスィーム」を抜いたら、後に行くことになる「CernaHora」の麦汁濃度12°のラガーが出てきてしまった。ここの Pivovar は「Lobkowicz」の傘下だから、同じく傘下に入っている「CernaHora」のビールも飲むことができるのね。想定外ではあったが、これぞまさしくチェコラガーのお手本といった感じで、ボディしっかり、苦みしっかり。うまいうまい。

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 と上の方を見てみるとビールメニューが・・・。へえー、アルトがあるんだあ。後で飲んでみようっと。ランチはチェコ語メニューの中から無事パスタを選択できて一安心。結構にんにくが効いててビールにぴったり。

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 2杯目は当然、ここ「Pivovar Jiihlava」のブランド『Jezek』の11°のラガー。1杯目に比べるとモルト重視な感があるが、甘ったるい感じは無く飲みやすい。f:id:bohemianbronco:20191104100932j:plain

 

 さてさて、(勝手に)話題の「ALT」登場って・・・。いやいやいやいや、明らかにアルトじゃないでしょ。伝票にもしっかりと「ALT」って書いてあったし、持ってきた時も確認してたからまあいいやって。ヒューガルデンのボディをちょっと重くしたような感じでこれはこれでありなんだろうけど。アルトじゃないよなあ。

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 最後に『Platan』のブランドで知られる、こちらもグループの「Pivovar Protivin」(2013年に訪問)から14°のラガー。グラスが『Jezek』なのが味気ないが、14°だけにややアルコール感があって重たい。ただ、飲むたびにうっすらと表面に湧いてくるキメ細やかな泡が心地好くてまろやかな味わいを演出していた。

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 Jihlava にはもう一軒 Pivovar があるので、お腹いっぱいで飲むことができないにしても寄ってみることに。「Radnicni Pivovar」。扉を開けた瞬間に麦汁の甘い香りが・・・。

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 お土産用のビールがあったので、冷蔵庫から取り出してもらいお会計。先ほどの麦汁の甘い香りに加え、次々と注がれるビールを見ていたら、どうにも我慢できず、タップの前で一杯頼んでしまった。お土産のペットボトルは前日に「Pivarium」で買ったのと同じ仕様。マイクロブルワリー同士仲良く協力でもしているのだろうか。

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 アンバーエール。お洒落なグラスに琥珀色のビールが実に写真映えするね。結構重くてアルコール感もあったけど、一杯だけ飲むには丁度いいかも。そうは言ってもゆっくり飲みたかったなあ。

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 さよなら Jihlava。もう一回来てみたいな。

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 ブルノに帰って、ピザ屋で夕食。ドラフトビールは無く、Urquell の瓶とモラヴィアワイン。早朝からよく食べよく飲みました。f:id:bohemianbronco:20191104101112j:plain

 

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