チェコビール巡り

チェコビールを中心とした旅行記と雑感です

チェコ旅行記2015 4日目

 平日の朝8時過ぎのブルノ駅地下。仕事に向かう雰囲気ってどこも変わらないね。ビール飲むためにふらふらしている自分に嫌悪感が・・・ってこともないんだけど。3日間それなりに遠出したたので、今日はブルノに張り付くことに。

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 今更ながら、朝起きてこんな街並みを歩いていると、ふと不思議な感じを覚えてしまう。

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 ビールを飲むことができるお店はプラハほどでないにしても至るところにあるわけで。右の画像の黒板には「SAMURAJ(侍)IPA」との記載が・・・。その下の「GYPSY PORTER」も刺激的で、どこかのタイミングで寄ってみようかなあなんて思ってたけど、すっかり忘れていたのであった。

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 さて、ブルノ駅前から1番トラムにのって Mendlovonam という停留所までいくことに。ブルノ駅から歩いて行くことが十分可能な距離なので、街を散策しながら向かうのもいいかもね。

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 そして、2012年以来となる『Starobrno』に到着!!早くも、今回のハイライトとも言っても過言ではないだろう。『PEGAS BRNO』同様、前回は写真を撮らなかったので、本当に来れて良かったとしみじみ。

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 ビールのメニューはこちら。Starobrno は今やハイネケンの傘下なので、ハイネケンや傘下グループのビールも一部飲むことができる。さすがはモラヴィア地方屈指の Pivovar だけあって、ビールの価格はやや高め。それでもプラハで飲むのに比べれば十分安いし、そもそもがね。f:id:bohemianbronco:20191103120601j:plain

 

 さて、1杯目は当然、看板商品の「Drak」を。スタイルは麦汁濃度12°のラガー。「Extra hopped 」と記載されているだけあって、ホップの苦みがしっかり。でも、その苦みが後を引かず、消えると同時にほんのりとモルトの甘味を感じる絶妙なあんばい。2012年に来た時にこんなうまいの飲んだっけかな。そんなことがどうでもいいほどうまい。いやあ、さすがです。

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 1杯目をおいしくいただいた後、早々とランチが到着したのですかさず2杯目。今度は12°の無濾過ラガー。見てのとおり濁っていて、まろやか。ホップの苦みが少し消されていて、甘味を強く感じる。これまでも何回か同じことを言っているけど、同じように作られたラガーの場合、無濾過より濾過された方が好きな場合が多いんだよなあ。

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 3杯目はセミダークにしようと思ったんだけど、今は無いらしく、これにしなよと勧められたので、その通りに。ハニービールなのね。ミードとかは飲んだことあるけど、はちみつラガーは初めてかも。熊がプーさんみたいじゃなく、リアルな感じで面白い。はちみつの甘さは感じるものの、こくがあってしっかりしたビール。うん、ありです。

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 最後に「TRADICNI」というスタンダードなチェコラガー(小)で締め。今更ながら最後に一番軽いものをもってくるパターンになってしまったけど、バランスが良くて、納得のおいしさ。Starobrno レベル高いなあ。

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 食事はおいしく、内装や雰囲気も良いので、ブルノに行かれることがあったら是非とも訪問して下さい!!f:id:bohemianbronco:20191103120551j:plain

 

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 今や時代は時代。チェコにもこういうお店があるというのを紹介したいと。『Pivarium』。

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 クラフフトビールを7タップ構えているビアバー。チェコ伝統のホスポダに比べると客層は若く、「俺、IPAってもんを飲んでんだぜ」と言いそうなビール好きが集う場所なのだろうか。

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 1杯目は『Purity』のアメリカンペールエール。帰って調べてみたら、イギリスのブルワリーじゃん。グレープフルーツ香のホッピーなビールだが、抑え目で飲みやすい。結構軽く、セッションといってもいいくらいで、インパクトには欠けるかな。

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 続いては、『Beskydsky』というマイクロブルワリーの12°無濾過ラガー。昼にうまいの飲んでるしどうかなあと思ったけど、これがうまい。コクも苦みもしっかりあって、そのバランスが抜群。それにしても下に見える物体・・・、ハンバーガーを頼んだら肉の塊を草鞋みたいなパンではさんだ無骨すぎる一品が出てきたの。サイドディッシュも無し。

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 無濾過ラガーが思いのほか当たりだったので、同じブルワリーのIPAを。いやあ、見た目からして美味そう。泡立ちが綺麗なことこの上無いけど、ボディがしっかりで華やか過ぎないフルーツ香。ストラホフで飲んだIPAを思い出す。もしや、チェコIPAってスタイルが自然と確立しつつあるのではなかろうか。

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 忘れないようにメモを取っていたら、ジョッキを傾けてくる青年が。「ドブリデン」と挨拶してみたら、彼はチェコの方ではなくポーランドからブルノの大学に留学している学生であった。陸続きのすぐ隣の国に留学するというのも不思議な感じ。それにしても髭伸び放題だと何歳だかよくわからんなあ。私がビールを飲みながらメモを取っているのを見て、ジャーナリストだと思ったとのこと。何飲んだかと簡単な感想をメモっているだけ(しかも印刷した地図の裏紙)なんだけどね。彼は『PEGAS BRNO』に大学教授らとよく通っているそうで、特にスタウトが大のお気に入りらしい。そんな大学生活送りたかったなあ。

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 IPAをお土産に購入。ペットボトルなんだね。軽くて持ち運び安いので、そのうち日本でも普及するんじゃないだろうか。

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