王宮へ行く前に近くの「DEMEL」へ。まだ朝ということもあって、お客はまばら。昼過ぎに通りがかった時は待ちの人がいるくらいだったので、朝に来るのがおすすめかも。
職人さんがケーキを作っているのを横目にゆったりとした時間を過ごす。こういう歴史ある場所ってなんか眠気を誘うんだよね。
ケーキがたくさんありすぎて悩ましい。ビール好きでありながら甘いもの好きでもあるので、見ているだけでうれしくてしょうがない。家の近くにあったら通うなあ。かのエリザベート妃もここにケーキを買いに行かせていたとか。
でも、やっぱりここにきたらトルテだね。前回来た時は”そういう背景”を知らなかったから食べなかったけど。フルーツタルトもオーダー。甘すぎないカスタードクリームが好き。当然「Sacher」にも行ってみたかったけど、あれこれ周っているうちに忘れちゃった。
エリザベート妃を中心に、ウィーンがヨーロッパの中心であった時代をたっぷり勉強。日本語の音声ガイドがあって素晴らしい。今回、観光していたら世界史の勉強をしたくなってきたの。特に1800年台の中欧の歴史はビールとも密接だからね。
お昼はこれまた王宮近くにある「Gösser」直営のビアホール。Gösserはオーストリアの大手ビールの一つだが、なかなか飲む機会がなく、以前ハンガリーのブダペストで昼食をとった時に飲んで以来。
Gösserは「Heineken」傘下だったかな。「Staraobrno」もあるし。
まずはもちろん、Gösserのラガー。あっさりしたものを想像していたが、後味に独特の風味がある。「~の香りが」とか「~を舌に感じる」というほど強い特徴があるわけでもないから説明に困る。そうは言っても、同じ淡色ラガーで国によって結構違いが出るから「ビール巡り」は面白い。
ガイドブック等には結構混んでいるような記載があったような気がしたが、がらがらで、店員もあまりおらず。
Starobrnoのラガー。私の好きな「Drak」ではないな。まあ、「Drak」はプラハのTescoで見つけて買ってあるから後で飲もっと。正直、Brnoで飲んだ時の方が美味しかったけど、チェコのビールがあるとやっぱりうれしくて飲んでしまう。
ウィーン風ハンバーグがなかったので、似たようなものをお願いしたら出てきた牛肉のソテー。ソースがハンバーグのそれで、要は、肉がミンチかそのまんまかの差。チェコでもおなじみのチーズのフライも。
ラストにGösserのZwicklという無濾過のラガー。お店に入れて良かったのだが、ビアホールはやっぱり活気があったほうがいいね。店の造りや雰囲気は良さそうだから、もし次来ることがあったら夜に訪問しよう。
昼食後さらに観光し、チェコから続くうだるような暑さを回避すべくカフェへ。何か非常にたくさん種類のビールがあったのだが暑さに参ってしまい、ちょこっと一杯だけ。
夕食はホテル近くのセルフイタリアンで。「Stiegl」という、スーパーでもよく見かけたビールで乾杯。
ウィーンは中欧特有(?)の落ち着いた雰囲気をもちつつ、洗練されていて、とても過ごしやすい。アメリカンクラフトビールな場所を今回は訪れなかったが、ビール醸造所はもちろん多いし、季節よってはホイリゲを楽しむこともできるし、オーストリア全体としてまたゆっくり旅をしたいな。