この日はウィーンへの移動日。カレル橋までお散歩して、プラハ城にお別れを。この日も相変わらずの厳しい暑さで、こんなに太陽を近くに感じることはそう滅多にない。
プラハ本駅では、最近定番となっていた、『krusovice』のレストランで、ビール&ランチ。明らかに店員が足りない中、注ぎ手の方がわざわざオーダーをとりにきて、チェコ語のわからない我々のために、ランチメニューを英語で解説してくれた。
10°のタンクをと思ったら、10°はメニューから消えていて、11°のタンクがトップに。まあ、違いなどわかろうはずもなく、お店にタンクビールがあったら、まずはそれを飲むよね。とりあえずビールならぬ、とりあえずタンク!この見た目。もちろん、美味しくないわけがない。
これまでも、「今回でチェコは最後かなあ」と思うことはあったけど、さすがにもう当分来れなそう。でも、また直ぐに来たりして…。
妻が電車のドアに強烈に挟まれて、危うくはぐれそうになったりするドラマチックな展開をこなしながら無事ウィーンに到着。ウィーンミッテ駅近くに宿をとっていたので、到着後に早速、歩いて行けるブルワリーレストラン『Salm Brau』へ。キャパシティは相当なものだったが、それでもテラスや一階は満席で地下に通された。
ドイツビールなラインナップ。こういったラインナップの店にあまり行かないので、結構新鮮。おっ、それらしいビールがあるじゃん!
まずはヘレスから。正直、ヘレスとピルスナーのスタイルの違いが私にはよくわからない。両方出す店だと、ヘレスはそれほど苦味が無くてほんのりとした甘さを感じ、
そして、ピルスナーは苦味がしっかりでキレがある。ここのも、ある程度イメージ通り。ピルスナーは結構良い。ここのビール全般にちょっと酵母感強いけど。
チェコからの流れで、とりあえずスープ。
そしてスペアリブ。どのテーブルでもギャグかと思うくらい何枚も折り重なってサーブされていた人気メニュー。我々二人だと1枚で十分なボリュームだが、これが本当においしく、スペアリブに専念すれば一人で二枚くらいいけるかも。実際、隣のテーブルの女性はそれくらいの量を食べていた。
メモを取って無かったので、今となっては飲んだことさえ記憶に乏しいヴァイス。もともと小麦系はあまり飲まないが、いろいろなビールを飲むうちに随分ストライクゾーン広がってきたような気がする。
店内は趣があるし、いかにもビアホールといった感もあって楽しい。日本にあったら、仕事終わりに大勢で来て競うようにビールを飲むだろうね。
そして、メルツェン。メニューにはウィーンうんぬんの説明書きがなされているが、メルツェンもヴィエナラガーも元を辿れば同じところにいきつくので、名前が違っていても基本的なところに違いは無いのだろう。もちろん、ヴィエナラガーはアメリカ大陸へ渡ってからの”お帰り”という過程を経ているので、全く同じというわけではないだろうが。ただ、百年単位の話なので、何か最近突然垢抜けて柑橘系の味になって帰ってきました!っていうわけではありません。
最後はピルスナーで〆。雰囲気良かったし、ビールもスペアリブも満足。もしかしたら、スペアリブって、ビールを美味しく飲むためにできた料理なんじゃないか。これこそグッドでナイスなペアリング。