チェコビール巡り

チェコビールを中心とした旅行記と雑感です

イタリア旅行記2016 4日目

 本日も小旅行をするために駅にむかい、イタリア人っぽくカウンターでカプチーノ一杯をしてみる。レジで先にお金を払ってレシートをもらい、そのレシートをカウンターで渡すのがイタリアの立ち飲みカフェスタイルみたい。おっ、モレッティもあるじゃん。朝ビールしたいけど、我慢我慢。それにしてもここのカプチーノ、クリームの甘さが引き立っていて美味いなあ。

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 電車に乗って一時間半ほど。着きました、パルマ。イタリアのことは良く知らなくても、パルマハムやパルメジャンチーズは知ってたよ。パルマからバスに乗って30~40分もすれば目的地へ着くであろうと気楽に構えていたが、そう上手くはいかなくて。

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 バス停の名前とか大々的に出ていないし、他の乗客に聞いても良くわからなかったので、適当に降りて歩いてみる。道沿いに目的地があることはわかっていたのでひたすらまっすぐ歩いたのだが、歩けば歩くほど何も無くなっていく。最初のうちは雄大な景色に少し感動してみたりしたのだが、徐々に暑さと苛立ちが・・・。

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 さすがパルマだけあって、ハム、サラミ工場を何度か通り過ぎた。困ったのが、そういった建物にいらっしゃる番犬。私が通るたびにすっごい吠えてくるの。おいおい、間違って彼らが外出てきちゃったら、噛まれちゃうよお。何度かこのHPでも書いてますが、犬苦手なの。まあ、どうみてもこんなとこを普通の人が歩くことはないから、怪しまれてもしょうがないんだけどね。そんなこんなで結局1時間近く歩いて着きました、パルマのブルワリー、『Birrificio Trrechiara』。ビールのブランド名は「Panil」のようだ。

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 やっと一息つけると思ったら、バウバウと犬が吠えて、俺の方に走ってきた。しかも、今度は私と犬を遮る柵も無し。「助けて~」、「誰か~」と普通に日本語で叫んでいると、おばさんが出てきて、犬をあやしてくれた。私にむかっても、「大丈夫、遊んでいるだけだから」って。いやいや、こんな暑い中、わざわざ日本から来たおっさんと遊んでくれなくてもいいよ。とにかく助かった。おばさんは、そういえばという感じで、「何しに来たの?」ってことになり、私は当然「ビールを飲みに来たの」となる。おばさんは不思議そうに笑っていたが、特に不信感を抱いた様子は無く、自然に招き入れてくれて、2種類のドラフトビールについて説明してくれて、どっちを飲むって。

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 当然最初はラガー。苦味はそれほど無く、甘味が少し強め。炎天下を歩いてきた後ということもあり、良く冷えたビールの美味さが体に染み渡る。いや~、最高!!

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 おばさんが、景色のいいテラスに席に案内してくれた上、汗でぐしゃぐしゃになった私のシャツを見るに見かねて(?)、ブルワリーオリジナルTシャツをプレゼントしてくれたのだ。早速着替えてすっきりしたところでビールをじっくり堪能。f:id:bohemianbronco:20191231081035j:plain

 

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 古城がすぐそこにあったりして、なんだか写真の中にいるよう。

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 おばさんがパルマハムとパルメジャンチーズを用意してくれた。できる!!2種類のソース(蜂蜜味と何かのジャム?)がまたアクセントになって食べ飽きない。一人でこんな量のハムとチーズ食べたの初めて。やっぱ本場もんは違うは。でも、夜喉乾きそう・・・。おばさんが、「写真撮っていい?」と聞くので、その時は何かなあと思っていたら、ブルワリーのFACEBOOKに、私がビールを手に不器用な笑顔をたたえ、ハムをはむはむしている画像がアップされていました。

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 もう一種類のビールはこちら。おばさんが「Spontaneous」と言っていた気がするので、自然酵母を使ったビールなのではないだろうか。でも、ランビックのように酸味があったりするわけではなく、苦味も無く、クリームエールのような感じ。

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 バスの時間もあるので、建物の中でお土産のビールを購入してブルワリーを後にすることに。むかって左がサワー。真ん中が葡萄酵母を使ったサワー(さすがイタリア!)。私は飲んでいないのだが、おばさんが言うにはシャンパンのような味だとか。右はビールで作ったリキュールとのこと。突然訪れた怪しい日本人にTシャツまでくれてもてなしてくれたおばさん、本当にありがとう!!最後に人生初の”正調な”挨拶ハグをしてお別れ。娘夫婦(?)も暖かくバイバイしてくれたのだった。

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 パルマ駅に戻ると、丁度電車が行ってしまったばかりだったので、街をうろうろしてみる。このハムを一本担いで日本に帰りたい衝動に駆られるが、間違いなく税関で止められるであろうから、酔った勢いでも止めることに。f:id:bohemianbronco:20191231084504j:plain

 

 駅近くのカフェみたいなところでモレッティを飲んでみる。つい最近まで、イタリアのビールといえばモレッティしか知らなかったのだ。たまたま、以前働いていた場所の近くでドラフトのモレッティを出す店があって、そこの温度や注ぎ方が程よい良い甘さを引き出していて印象に残ってたの。

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 イタリア語オンリーなので、適当なパスタを頼んでみる。チーズが入ったパスタ。美味いんだけど、さっきチーズ結構食べたし。店のおじさんが、「パルマに来たんだから食べてけ」と半ば強引にオーダーされてしまったのが・・・

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 本日2皿目の”パルマセット”。「少な目だよ」ってお願いしたので、ブルワリーで食べたのよりはかわいい量だが、さすがに・・・。せっかくなので赤ワインを追加して当然美味しくいただきました。ワインに「氷入れる?」って聞かれたので、その通りにしたのだが、イタリアでもそんなことするんだね。予想外にしっかり食べてしまったが、おじさんはいい人だったし、会計も勝手に割り引いてくれてリーズナブルな感じもあったので、結果的に良かった。。。

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 ミラノに戻って中央駅内のカフェテリアで軽めの夕食。f:id:bohemianbronco:20191231084445j:plain

 

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 2日目に飲んだ「Birrificio Poretti」の小麦系。バナナは全面に出てこず、適度な南国フルーツ感。まとまってますなあ。

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 今日はパルマを満喫できてとても楽しかった。「Panil」のビールをもっといろいろと味わってみたかったけど、アクセスの問題があったので、まあしょうがない。それ以上におばさんのホスピタリティが素晴らしかったので、パルマに行ってビールを飲むという方がいらっしゃったら、是非立ち寄ってみてください。きっと、愛らしい犬達と満面の笑みをたたえたおばさんが出迎えてくれることでしょう。

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