2016年6月18日~25日までイタリアのミラノに滞在してきました。4月に入って休暇でも取ろうかと思った時に、ほぼインスピレーションでイタリア行きとなった次第です。伏線としては、昨年イタリアのクラフトビールを初めて口にした時に、これまでまったく「ビール巡り」として頭に無かったイタリアが一気に現実の対象として意識されたことがあります。
さて、本来であれば目いっぱい時間を使うことのできる金曜深夜便が良かったのですが、リーズナブルでうまくイタリアにつながる便が無かったで、土曜の昼初現地夕方着の成田-ミラノ直行便を選択。ミラノマルペンサ空港から市内へは電車でもバスでも10ユーロ程度、1時間で到着。たまたま電車が出たばかりだったので、バスにしてみたら、10ユーロでお釣りがきた。
ホテルに荷物を置くと、もう20:00時過ぎ。やばいやばい。でも外はまだこんな感じ。夏のヨーロッパはどこも日長ですなあ。4年前にベルギー行った時は早寝の私は一度も暗がりを経験せず。
ある意味想定通り道に迷って21:00過ぎにやっと着きました。今回の「イタリアビール巡り」の主目的地の一つである『Baladin(バラデン)』。ミラノの街中でありながら、ちょっと人混みから離れているといった隠れ家バー的な場所(いや、一応大通りに面しているか)にありました。外観からしてお洒落っすなあ。『baladin』の本社はトリノの片田舎にあるようだが、さずがにアクセスが難しそうなので、ミラノにある直営店に。
早速ビールを頼もうとメニューを見ると、常設の6タップにゲストビールが数タップ。ボトルやハイアルコールも飲むことができるみたい。じっくり考えてから臨もうにも、時間も遅いしとにかく上から攻めてみようかと。
最初は「Nelson」。アメリカンペールエールだけど、そこまで華やかさやえぐみが無くバランスがいい。少なくとも、この店で私が飲んだものに関してはどれもまとっていて、美味しかった。私好みの造りだね。
続いては「Isaac」。HPに各ビールの解説があるので、詳しいことはそちらで。ビールについて書いていながらそれはないだろうと怒られそうだが、基本的に雰囲気だけでも伝えることができればと。やや酸味があってサワー(?)みたいなんだけど、後からほのかな甘味。この返しが好き。『baladin』以外でも、イタリアでビールを飲むとこのワイングラスみたいなので提供されることがあるみたい。
矢継ぎ早に「Nora」。”Egizia"という副題のついたエジプトを意識したエールのようだが、確かに、ホップはそれほど感じず、蜂蜜っぽい甘さは古代エジプトを連想させるのかもしれない。そんなこんなしているとハンバーガーが到着。イタリアまで来てハンバーガーかよっと言われても言い返しようもないけど、これ、いろんな魚がごちゃ混ぜになった変わったフィッシュバーガーなのだ。まあ、そういう話じゃあないだろってことは承知しているところで、あんまりイタリアっぽい食事が無かっただけなの。
私が座った入口近くのタップがあるフロアーは20~30人くらい座れるのかな。奥にもフロアーがあり、HPを見てみるとビアバーとしては何ともラグジュアリーな装い。そう言えば、ハンドポンプもあるじゃん。ってここは、副題に"bitter"と記されている「Nina」はカスクだよね。
奇麗なサーブで美味しそう。ビターなんだけど、やや柑橘系。この按配がまたさすが。ラストは「Super」。何か飲んだことあるなあと考えていたら、ベルギービールで言うところのトリプル(トリペル)っぽいのかな。南国フルーツっぽくて、とろっとしているというか。でも重さはそれほど感じない。締めにぴったり。
ホテルに帰る時間が遅くなってしまうのを恐れ、1時間ちょっとで5杯をあおってしまう形になってしまいましたが、初日夜到着としては、一回を球数10、ノーヒット無失点に抑えるくらい上々の立ち上がりでしょう。ビールの味はもちろん、店の雰囲気もハイレベルですので、ビール好きの方がイタリアに行かれる場合は何はなくとも最寄りの『baladin』に寄ってみて下さい。
帰り際、こんなの発見しちゃったので、ついつい撮ってしまいました。やっぱり、ふつ~に Urquell が好き!!