前日、かけつけ5杯をしたせいか、長旅の疲れもあってすっきりとは起きれず。ホテルの朝食会場に向かうと皆がカプチーノを頼んでいたので、私も。翌日以降、何も言わなくても「カプチーノ飲む？」と笑顔で聞かれるようになったので、「いや、今日はエスプレッソの気分っす」とも言いづらくなってしまった。カプチーノが大好きなので何の問題も無くありがたかったのだが。
今日はミラノ攻略ということで、何は無くともとりあえずドゥオーモ。あれっ、広場でミサンガ売りにしつこく付きまとわれるという想定をまったく覆すセレモニー的な雰囲気・・・。うん、よしっ、終了！！もし、仮に「イタリア旅行記」、「ミラノ旅行記」等の検索にひっかかってこのHPに来てしまった方がいらっしゃったら、素直に謝ります。誠に申し訳ございません。
さて、調べてあったビールっぽい場所を巡ろうと、地下鉄に乗ったり、迷路のように道がわかりにくい公園をショートカットしたり。
はい、日曜だからそもそもやっていないのかわからないけど閉店中。気を取り直してもう一軒、それっぽいところを訪れて見たものの、そちらに至っては影も形も無く。う～ん、想定内。
結局ホテルに戻って、お隣のピッツァリアへ。ビールは「Birrificio Poretti」のラガー。炎天下を歩き倒したのでビールは瞬殺！！日本の大手メーカーに比べて気持ちひっかかりがある感じ。そしてハムとキノコとモッツアレラのトマトソースのピッツァ！！ぺろりと平らげちゃいました。
もう一杯は、同じところのモルト2倍のラガー。アルコール感が出ていて、少し飲みづらい。つい最近まで(今でもあるか)日本の大手メーカーでも、ちょっと変わったビールを発売するというと、ややアルコール度数を高くしたラガーであることが多かったように記しているが、顧客リサーチの結果なのだろか？少なくとも私の周りでそれが美味いという話を聞いたことがない。
もちろん、これで本日終了というはずもなく、ホテルで一休みした後に今度は間違いなく店が開いていることを確信して訪れた店へ。さすがに1日3軒空ぶりは嫌だよ。そして、しっかりオープンしてて良かった『Birrificio Lambrate』。
ここは醸造所直営のタップルームで、ハンドポンプを含めてすべて自社醸造のタップがずらり。HPを見てみると、醸造所も近くみたい。正しくミラノの地ビールだね。早速、ラガーっぽいのを頼んでみる(キャッシュオン)。陽気なマスターが次々に舞い込んでくるビールのオーダーをこなし、私のもサーブし終えたらしく、「ヘ～イ、ジャパン！」と合図を送ってきた。ボディが軽くややとげのある柑橘系。私の苦手なホップも入っているのだろうか・・・。
ビールを頼むとおつまみも取り放題。このシステムはイタリアでは良くあるみたい。中途半端な時間にピザ食べたので、あてはちょっとで十分。ちびちび飲んでいる間にどんどん人が入ってきた。開店すぐに来てよかったあ。
テーブルを一人で独占しているのも申し訳ないので、カウンターに移動してカスクのIPAをオーダー。泡こんもりだけど、しっかり”純正”アメリカンIPAの仕上がり。『baladin』のビールが”優しさ”に包まれているとすると、こちらのビールはしっかり”尖がってる”ね。私もポートランドでIPAを飲んだ時に結構な衝撃を受けたから、クラフトビールの入りとしてはこれくらいはっきりしている方がいいのかも。とは言っても、最近ホップホップしているビールは飲み疲れしてしまうようで、2杯で店を後にすることに。
店を出る頃には足の踏み場もないくらいの混雑に。イタリアにもアメリカンクラフトビールブーム来てるんだなあ～と感じた瞬間。ビールの完成度は間違いなく高かったので、あと1回は来るべきだったと「Bregret」ならぬ「Birregret」。
そのものずはり「Beer Shop」の前を通ってみたが、日曜ということでこの通り。
締めのビールを飲みにもう一軒。こちらもドリンクを頼むとおつまみ取り放題のビアバー。イタリアのクラフトビールは無く、カールスバーグのいろんな種類とドイツやベルギーのビールが全部で11タップ。カールスバーグって何種類もビール造っているんだね。そりゃそうか。
1杯目は、ベルギーの『Grimbergen』から「Blonde」を。アビイでカラメル風味の比較的軽やかな感じ。4年前にアントワープへ行った時、たまたまやってたビアフェスみたいなのでこれ飲んだんだよね。本日最後の一杯はドイツの『Tucher』のヴァイツェンで。普段飲まない小麦系だけどなかなか。
いいじゃないの、ミラノ。2日ともイタリアのクラフトビールを、しかも毛色は違えどそれぞれレベルの高いブルワリーのビールに出逢えるなんてうれしいね。何となく来てしまったイタリアだけど、何とか「ビール巡り」として成り立ちそうな感触を掴むことができたのであった。
