チェコビール巡り

チェコビールを中心とした旅行記と雑感です

チェコ旅行記2016 3日目

 朝起きてテレビをつけてBloombergニュースを見るのだが、原油やら株やらが売られまくっており、休暇中とは言え、何だか落ち着かない。原油なんて、数年前に1バレル150ドルくらいまでいったのに、今や30ドルを割れてるし・・・。日本に戻りこの旅行記を書いている時点では、日銀がマイナス金利導入という金融関係者以外にはわかりにくい(金融関係者にもわかりにくい?)追加の金融緩和政策を決定し、また違った意味で市場が混乱している。昨年夏に中国バブル崩壊が顕在化して世界的な需要減退が鮮明化する中、米国だけは強気の姿勢で追加の利上げを模索しているので、この”違和感”が市場の動揺を招くというのはある意味自然かもしれない。

 さて、休暇で旅行している分にはお気楽なもので、ちょこっと出かけて街を練り歩き、美味しいビールを飲んでいればとにかく幸せ。この日も早速ビールを求めて出発。地下鉄で「Holesovice」まで行き、バスターミナルへ。この日から寒さが厳しさを増したようで、顔が痛い。

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 バスから見える景色はこんな感じ。なんか現実感に乏しく、どこか遠くへ連れていかれてしまっているのではないかとさえ思えてくる。そして、まあ、それでもいいかなという感覚。

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 2時間ほど揺られてドイツとの国境の街Varnsdorfに到着。バスを降りると、これまた一段と寒いなあ。バスの中では夢心地だったのに、一気に現実に戻された。

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 Varnsdorfのバスターミナルからてくてく歩いて目的地へ。どんどん何にも無くなっていって、本当に道が合っているのかいるのか不安になる。途中で主のいないおっきな飼い犬に遭遇して、しかも犬が私と同じ方向へ歩いているので中々先へ進めず。小さいころ公園でシェパードに噛まれた(軽く)のがトラウマとなって、どうも犬が苦手なの。まあ、こっちの犬はしつけがいいのかほとんど吠えないからいいんだけど。

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 犬をそろりと追い越し、地図見て目的地へ向かっていることを確認し、さらに進む。あの煙突、そうかなあ・・・、やっぱりそうだ、着きました、「Pivovar Kocour」。

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 おー、いろいろあるじゃん。あれっ?この「Samuraj(侍)IPA」と「Gypsy Poter」って、昨年のブルノで見かけたやつだ。いやあ、何かこういうつながりってうれしいね。すぐそこがドイツということもあってか、メニューにも「Helles」や「Dunkles」といった表記が目立つ。

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 まずは12°のラガー。それほど冷たくないサーブ。12°だけど若いというか軽いというか、それでいて苦さもモルトもバランス良く感じる。手作り感のあるラガーだね。

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 仕込みをやっていて、麦汁の香がレストラン中に蔓延。

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 続いては「Helles Bitter」。Bitterというだけあって後から苦味がしっかりだが、やや柑橘系の味わいも。凝ってますなあ。見た目は変わらないけど、次の画像は”噂”の「Samuraj IPA」。どういうところに「侍」を意識したのかさっぱりわからないほどのアメリカンIPAで、セッションといっていいほどのボディの軽さ。

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 最後に「Gypsy Porter」と悩んだ挙句、「Kirschbier」というアンバー(セミダーク)ラガー。ここのPivovarはなかなか一筋縄にはいかないようで、これまで飲んできたアンバーとははまったく別のシロモノ。ドクターペッパーを飲んでいる感じかな。

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 私が熱心にメニューを見ていたからか、会計の際にわざわざビールのメニューのコピーをもってきてくれた。こんなところまで一人で来る怪しげな東洋人を気味悪がることなく、心遣いまでしていただいて何だか恐縮。

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 夜は、初日に行った「Pivince U Rudolfina」のワンブロック隣にある「Kozlovna」で。ここは、”やぎさん”マークで有名な「Kozel」の直営店であり、H氏から「Kozel」の無濾過ラガーを飲むことができると伺っていたのだ。

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 左の画像が無濾過、右が濾過したラガー。私の写真の腕の問題で違いがわかりにくい。無濾過の方は飲み口が軽いんだけど、苦味が後を引く。濾過した方は甘味料的な甘さをやや強く感じる。

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 左の画像が無濾過、右が濾過したラガー。私の写真の腕の問題で違いがわかりにくい。無濾過の方は飲み口が軽いんだけど、苦味が後を引く。濾過した方は甘味料的な甘さをやや強く感じる。

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 最後に「Kozel」と言えばってくらい有名なダークラガー。コーヒーぽさっというか、焦げっぽさはまったくといっていいほど無く、甘味が強い。このビール、ロンリープラネットをはじめ、結構評価高いんだよねえ。女性受けもいいと聞くし。

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 雪景色のプラハ城ももちろんいいね。

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