チェコビール巡り

チェコビールを中心とした旅行記と雑感です

ロンドン旅行記2015 1日目

 2015年6月27日~7月4日までイギリスのロンドンに滞在してきました。イギリスかドイツかで悩み、葛藤の末の決断です。結果、想像以上に良かったです、ロンドン。物価が高いのを除けば・・・。今回も滞在日毎にHPをアップしていきますが、なんせはじめてのイギリスで勝手がわからなかったもので、日によって内容に濃淡があるのはご容赦願います。

 さて、土曜朝8時台の羽田発ブリティッシュエアウェイズで一路ロンドンへ。今年は前日に酒を飲まなかったせいか、12時間半というロングフライトにもかかわらずすこぶる調子がいい。ヒースロー空港の入国審査は噂に比べればましではあったが、いかんせん質問が多い。私の会社名とか聞いてメモってもしょうがないだろうにと。たたでさえ英語が良くわからんのに、べらんめえ調な話し方だったので、「Sorry、Sorry?」と辻本清美議員並み(失礼及び古い)に何度も聞き返してなんとか入国。そういえば、旅行目的の質問の時に「ビール飲みに来たの」って答えたら、これまで怖い顔してた入国審査の人がなぜか大うけ・・・。やっぱり、“Beer”は素晴らしい!!

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 今回滞在するホテルがある Earl's Court へ向かうべく、地下鉄の駅へ。画像右の上にあるのが、実質的にMUSTアイテムである「オイスターカード」。チャージ式のスイカのようなもので、これがないと地下鉄&バスは恐ろしく高額になってしまう。

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 大江戸線をさらに狭くしたような地下鉄で無事到着かと思った2駅前、何やら社内アナウンスがあって皆さん外へ。あるあるとは聞いていたが、何やらトラブルがあったらしく、いつ運行再開されるかもわからないので、まだ15時前だし歩いてみようかと。

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 降り立ったのは、Hammersmith という駅。そして、改札を出たすぐに早くも待望の Pub が。「The YARDBIRD」。扉と掲示板の間にあるハンドポンプの絵が描いてあるプレートは「Cask Marque」という団体の推奨店に掲げられているらしい。つまり、このプレートを掲げている店に行けば、おいしいカスクコンディションのビールにありつける可能性が高いということなのだろう。カスクコンディションビールというのは日本でも最近目にするようになったリアルエールのことで(正確にはイギリスで提供されるものと日本のものとは酒税上の制約からまったく同じではない)、熱処理や濾過をせず、二酸化炭素を添加したり注ぐ際に使ったりもせずに、酵母による発泡のみで、それさえも抜くことによって実現する微炭酸で冷たくなくて優しいビールなのだ。詳しいことはインターネットで検索したり、「CAMRA」のサイト、または東京にもあるリアルエールを売りにしたビアバーで聞いてみて下さい。

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 左の画像はラガー系や Guinness 等。おー、Urquell もある!!でもまだ飲まないの。右がカスク。イギリスの人はやっぱり、エールだよね・・・と思ったら、皆、Budweizer(チェコのじゃなくてアメリカの)等のラガー系ばかり飲んでる。おい、夏とは言え、いきなりイメージ崩さないでよ。山高帽とステッキの紳士はどこにいるんだ・・・、と憤りたくなるほど普通の夏のビアバーの光景ではあった。

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 私は彼らに代わって(?)しっかりカスクをチョイス。カスクは上述のようにガス圧をかけないので、ハンドポンプを手前にぎーこ、ぎーこ引いてグラスに汲み出していくのだ。ますは、Green King 醸造所から、あの有名な元首相から名を取ったと思われる「Churchill IPA」。アメリカ西海岸っぽいんだけど、穏やかだね。後味がやや草っぽい。最近東京でこういったのをたまに飲むようになったから、すんなりと受け入れたけど、初めてだったら戸惑ったろうなあ。

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 続いては同じところの「Old Speckled Hen」。これぞイギリスのエールといった感じで、ホップの苦みは感じず、やや酸味がある麦茶といった表現が適当か。ちょっとおつまみがほしくなったので、チキンウイングをバーベキューソースで。

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 スタートから意外にもすんなりイギリスのビールシーンに入ることができたようで、とりあえずよかった。

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 ホテルに着いてちょっと横になったらすでに20時。危ない、朝まで爆睡してしまうところだった・・・。急いで外に出たら、まだ明るい。そうか、確か3年前の夏にベルギー行った時も夜明るかったなあ。私が寝るの早いせいもあるが、その時は一回も暗い夜に巡り会わなかった。

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 通りの至るところにPUB、PUB、PUB・・・とまではいかないまでも、それなりに人が多い通りであればPUB探しに困ることはまったく無く、どこも賑わっている。チェコの雰囲気とは違うけど、これはこれでいいいなあ。

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 とりあえず、入ってみた「Prince of Teck」。

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 ずいぶんと洒落たPUBだなあ。こちらも Hammersmith のPUBと似たようなラインナップ。この先行くところも傾向は大体同じで、Guinnessと海外ラガー数種類、イギリスの醸造所のエール(ペールエールIPA)、カスクが一般的のようだ。

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 イギリスのPUBのほとんどはキャッシュオンなので、仮に一杯だけ飲んでやっぱ出ようってことになっても遠慮しなくていいよね。まあ、一杯だけってのはほとんど無かったけど・・・。そうはいってもロングフライトで疲れたし、さっきは2杯ともカスクだったので、さっぱりしたのをということで MEANTIME のペールエールを選択。アメリカンペールらしく華やかさはあるんだけど、抑え気味でモルティな感じも。店は大変混雑していて席が空いてなかったのでスタンディング飲み。

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 イギリスの定番料理、フィッシュ&チップス!魚は Cod というタラだっと思う。いつもながら食べかけで申し訳ございません。ゆる~く飲んでいたら、店の人が席を作ってくれて無事着席。予想はしていたけれど、量は多い。魚の揚げ物、ポテトフライ、茹でグリーンピースをすりつぶしたもの。まったく逃げ場無し。でも、やはりこれはこれで経験しとかないとね。

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 続いては日本でもお馴染み、Fuller's「London Pride」のカスク。前の店で飲んだ「Old Speckled Hen」と同じくイギリス独特のエールなんだけど、酸味はあまりなく、より穏やかでするっと飲むことができる。さすが Fuller's、っていうほど飲んだことはないけど、バランスがいいね。

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 もう一杯だけ違うパブで飲もうかなとも思ったが、長旅の疲れもあったのでやめておくことに。22時頃だったかな、さすがに暗くなってきた。初日からカスクもしっかり飲んだし、つかみはまずまずでしょう。

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