チェコビール巡り

チェコビールを中心とした旅行記と雑感です

ロンドン旅行記2015 2日目

 いつもの如く朝5時頃には目覚めてしまい、朝食も朝7時半からと遅めだったので、外に出てしまおうと。地図を見ながら大ざっぱにこの辺歩いてみようかなあ、なんて考えているとうきうきしてきた。

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 結局、ホテルでの朝食はあきらめて、歩いている途中で見つけたサンドイッチ屋でいただくことに。

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 ホテルのある Earl's Court から40分は歩いたかな、来て見たかった PUB の筆頭格「White Horse」。当然 CASKMARQUE が掲げられている優良店(?)なのだ。さすがに朝8時台にやっているはずもなく、次の目的地へ。もちろん、後日訪問するのでご心配なく。なんせ、チェコつながりですから。

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 今度は昨日降り立った Hammersmith まで北上し、テムズ河へ。のんびりしてていいね。レガッタやってたり、その脇で水鳥がぷかぷかとしてたりと、ロンドンの日曜朝にふさわしい優雅な光景。

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 テムズ河はランニングのメッカのようで、朝から犬と一緒に走っている人が多数。そんな“ランニングコース”沿いにあるのが「地球の歩き方」にも掲載されている「The Dove」。こちらもまだ開いてなかったので、外から眺めるだけ。どこももう少し早く、できれば朝からひっそり開いてたりする店があったりするとありがたいんだけどなあ。あくまで旅行者の戯言ですが・・・。

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 さらにテムズ河沿いを進むと、見覚えのあるマークが・・・。

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 「Fuller's 醸造所」に到着!!・・・って、日曜日休みじゃん。併設 PUB やその他もろもろ全滅。まあ、しょうがない。これまでもこういうのよくあったし。天下の Fuller's をこんな扱いで大変申し訳ないのだが、建物は街並みに溶け込んでいていい感じだし、テムズ河沿いでロケーションも最高なので、ビール好きでない方もロンドンにいった際には是非立ち寄ってもらいたいと。

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 2日目にして早くも地下鉄の乗り換えもスムーズにこなしてしまうあたり、さすが旅人(自画自賛)。慣れてしまうと、日本の地下鉄よりずいぶんわかり易い。海外から来る方は日本の地下鉄乗りこなすの結構大変だと思うな。

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 そして降り立ったのは、Camden Town。人が多くてなんか凄く盛り上がっていたんだけど、イベントかお祭りでもあったのかな?日本でもよく見るような大道芸がそこかしこで。

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 そんなこんなで着きました「Camden Town Brewery」。空模様が怪しくなってきたこともあり、開店時間とほぼ同じくらいに飛び込んでしまったかな。高架下の倉庫みたいなところにあって、入口が以外とわかりにくい。私が着いた時点で客はおろか店員らしき人もいなかったから、ビールを飲むことができるのかさえわからずちょっと不安ではあった。

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 すぐ隣でビールを作っているだけあって店内は麦汁の香りで満たされている。やっぱり醸造所はいいなあ。そうこうしているうちに店員らしい人がやって来てどうやらビールを飲むことはできるとのこと。昼時なので食事でもと思ったが、どう見ても食事が出る雰囲気は無かったのでとりあえず黒板に書いてあるビールを頼むことに。

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 「Unfilter Hells Lagar」。その名の通り、無濾過のラガーなのだが、"Hells"って"Helles(へレス)"ってことでいいのかな?何か文字っているのかイギリス表記とドイツ表記が違うと言った話なんだかよくわからず。へレス問題はさておいて、ちゃんと苦みもコクもあって、そうは言ってもホップが主張せずに軽やかな上等の“へレス”。何かよくわかなくなってきたのだが、とにかくこれはいいね。

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 続いて飲んだのは、名前は忘れてしまったが柑橘系ホップのIPL。華やかだけど、ボディがしっかりで甘味も適度に感じるなかなかのあんばい。

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 最後にペールエールをいただいたが、こちらも華やか過ぎないアメリカンペールエールで、とてもドリンカブル。最近はセッション~が流行っているけど、ボディが軽すぎるとホップがくどくなってくることがあるので、やはり、こういうバランスがとれたのがいいなあ。

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 私が帰るころには客も増え始めたが、雨模様の中でも皆さんテラス席へ。夏のロンドンのテラス&外立ち飲み人気には結構驚いたなあ。私は上記3種類しか飲まなかったが、スタウトや重たいのも何種類かあったし、気軽にテイスティングさせてくれそうな感じもあったので、ロンドンでビールを飲もうという方は是非お立ち寄りを。

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 お腹がすいたので、どこか店に入ろうとしたけど、雨が本降りになってきたので、Camden Town 駅近くにあった屋台村みたいなところで雨宿りがてらマレーシアカレーを食べることにした。その後、駅から歩いたところに「The Worl's End」なるPUBがあったので、とりあえず入ってみたが、お腹いっぱいの中ビールを飲むほど"World's End"な感じも無かったので申し訳ないが通り抜けすることに。別に店が悪いわけでは無いので誤解無きよう。

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 さて、朝からだいぶ行動したのでホテルでゆっくり休み、もう一勝負。今回は時差ボケがきつくて何度もこのまま寝てしまいたい誘惑にかられたが、なんとか持ちこたえることができた。Acton Town という不安になるくらい普通の駅から目的地へ。

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 こちら、一見普通の PUB だが・・・。

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 店内に入るとご覧の通り。醸造設備が稼働しているのを目の当たりにできる、正しくブルーパブなのだ。「Dragonfly Brewery」。

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 さて、何を飲もうか。カウンターにはTAPがずらっと、オーダーされるのを待ちわびているかのように並び、ペールエールIPAカスクもあって、ラガーには Litovel があるし、えっ?、あっ、「Litovel」だ!。こないだチェコで飲むことができなかった Litovel だっ!!。とスタンハンセン全日初登場時の倉持アナウンサー以来の驚きと興奮で私の前にやってきました Litovel の Premium。しっかりチェコラガーしてたけど、パイントグラスではないので飲みたかったな。グラスに刻まれたのトンボの絵がいいね。それにしても同じEU圏だけあってチェコビール普通にあるなあ。f:id:bohemianbronco:20191110153406j:plain

 

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 マイクロブルワリーでも食事はしっかりしたものが登場。つい頼んでしまうハンバーガー。もちろん、溢れんばかりのチップスとともに。これを一皿食べてしまうとビールのペースが一気にダウンしてしまうのだが、ここは踏ん張りどころ。

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 続いてはこちらで作っているIPAアメリカンIPAで、グレープフルーツの皮のような渋さが特徴的。ボディもしっかりでバランスがよく美味しい。IPAもいろいろあって、正直、この味はどこどこのブルワリーだなんていうのはまったくわからないのだが、アメリカンIPAでも飲むたびにちょっとした違いがあっておもしろい。

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 隣で飲んでたおじさんが「俺、毎日これ飲んでんだ。うまいいんだなあ」的なことを言っていた、カスクの王道であるイングリッシュビター「2 O'clock Ordinary」。やや焦げっぽい水と言ったら表現が不適当と叱られそうだが、日本で出したら、半分以上の方に「何か水で薄めたぬるいの出てきたぞ!」って言われて返品されかねないシロモノ。わたしも正直、ビターが凄く好きかと言われれば「うん」とは言えないが、飲んでいくうちに少しずつ好きになっていきそうなビールではある。f:id:bohemianbronco:20191110153452j:plain

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 20時過ぎで相変わらずのこの明るさ。ほろ酔い気分でこんな景色をぼうっと眺めながら歩いていると、Zoneの「Secret Base」を自然と口ずさんでいて・・・。働き始めた頃の夏の休日夕暮れ前に車のラジオから流れてきたこの曲。10年どころか15年経ってしまいました。。。おっさんの感傷はさておき、2日目もしっかりとイギリスのビールシーンを堪能。だいぶ体がイギリスに馴染んできました。

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