チェコビール巡り

チェコビールを中心とした旅行記と雑感です

ロンドン旅行記2015 3日目

 最近、「ビール王国」という雑誌を購入したのだが、眞鍋かをりさんの旅行記が巻頭に。時折ビール雑誌で眞鍋さんが寄稿しているのを見る機会はあったのだが、今回のはもろかぶり。Earl's Court に宿泊されていたみたいだし、一人旅でビールを飲みにというのも完全に私がぱくった様相になってるし・・・。本当に偶然なのではあるが、もし眞鍋さんのファンの方がご覧になっていたとしても、勝手にこんなところに名前出しやがってお前ごときと比べるなと怒らないで下さい。f:id:bohemianbronco:20191117104927j:plain

 

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 そんなこんなで、Paddington 駅から地下鉄ではない電車に乗って Reading 駅へ。そこから、英語に悪戦苦闘しながらなんとか目的地にむかいそうなバスに乗り込むことに成功して、私の他に乗客がいなくなった頃、「あんたの言っているバス停はここからまっすぐ歩いて1マイルのところにあるよ」と言われバスから降ろされた。親切に教えてくれたバスの運転手さんありがとう!残念ながら1マイルの距離をよく理解してなくて、数百メートルくらいだからすぐかあ、と思っていたら、1マイル1.6キロなのね。まあ、最近は山登りしてるし、知らない街を歩いてみたい症候群なので、暑いというのはあったが苦にはならず。街というか、林の中を歩いている感じであったけどね。

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 調べてあったバス停からちょっと行ったところにありました、「Siren Craft Brew」の看板。このブルワリーはロンドンに行くならということで、東京のビアバーのマスターが薦めてくれたところ。そうじゃなかったら初めてのロンドンでまずこんな場所まで来ないよなあ。いつも旅行プランが曖昧な私としては、こうやって人に薦められたりすると結構うれしいもので。

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 倉庫が並んでいる一角にビールのケグが・・・。ここだよね。

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 HPにはTAPルームがあると記載されていたんだが、どこが入口なんだろう。それらしいところが無かったのだが、事務所っぽくて人がいる部屋が見えたので、扉を開けて声をかけてみると、その事務所を通ってTAPルームへ招き入れられた。まあ、一応9:00開店ってことになってるけど、月曜朝10時台にこんな(失礼!)場所に飲みに来る人そうはいないよなあ。

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 さて、TAPルームでは“珍客”には目もくれず、ブルワーさん達が普通に会議中。

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 ミーティングの隣で普通にペールエールをオーダー。作業用手袋はそのままに。ホップとボディのバランスが取れた普通にうまいアメリカンペールエール。炎天下を歩いてきて喉が渇いていたので、よく冷えたビールが体に染み渡る。

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 ビアバーのマスターに頼まれていた一品は無かったのだが、適当にセレクトして一応ミッションポッシブル。樽熟成とかもあるんだー。それにしても正真正銘工場内なので、なんか不思議な感じ。

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 「何か飲むんだったら、事務所にいるから声かけて」みたいなことを言われていたが、何度も呼ぶのも気が引けるので、続いては2杯頼み。完全にアメリカンな「Sound Wave IPA」と、飲み口が赤ワインぽくてカカオの香りがたっぷりな「Red IPA」。

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 会計をしながら最後に頼んだ「Dinner for Six」。セッションペールエール的なものかな。結構軽め。私が帰る時も若いブルワーさん達は真剣に会議。おそらく次来ることはないと思うけど、飲んだビールはどれもしっかりしていて美味しかったので、ロンドンに来て時間がある方は是非。ちゃんと経路を調べればロンドン中心部から意外と時間はかからない。Paddington 駅から1時間半くらいで来れるんじゃないかな。(追記:2016年1月現在、タップルームは閉鎖されており、残念ながらこの場所で飲むことはできません)

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 お腹が空いたのと、トイレに行きたくなったので、帰りのバスを途中下車してツナサンドとトマトスープを。

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 ロンドンに戻って、PUBで一息。どこにいても、通りに出ればすぐにPUBが見つかるのはさすがロンドン。

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 4つのうち2つは空いてしまっていたので、どちらか悩んでオーダーした「Tribute」。メモを忘れていたため味はまったく覚えていないのだが、ゆる~く飲むのにぴったりだったと記憶している。冒頭で眞鍋かをりさんの話を出したけど、日本のクラフトビールに広告塔となる芸能人いないかなあと。ワインが趣味の芸能人は多いし、眞鍋さんもどちらかというとワインのイメージなので、「とにかくビールが好きだ」っていう芸能人、できれば女性のね。ビール好きは後付でもいいの。これから好きになっていただければ。私には意中の方がいるんだけど、誰か私に意見を求めに来ないかな(笑)。f:id:bohemianbronco:20191117105707j:plain

 

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  部屋に戻って「地球の歩き方」読んでたら、今年のウインブルドンは6/29からと・・・今日じゃないか。失礼ながらまったくテニスに興味は無いのだが、地図見たらホテルから地下鉄に乗ってすぐだし、さらに同じ路線に「White Horse」の最寄駅あるし、これは行くしかないと。

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 テニスコートな駅に降りると、皆が向かっている方向へ。錦織選手とかフェデラー選手とか見ることができるかなあ、なんてミーハーな感じで来てしまったのだが、この通り、当日券目当てと思われる大行列。まあ、最初からチケットが買えるとは思ってなかったけどね。私はというと、芝生で昼寝。といっても16:00過ぎだったけど・・・。時折、林の向こうから大歓声が聞こえてきたのが私にとっての唯一のウィンブルドン体験!f:id:bohemianbronco:20191117110037j:plain

 

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 地下鉄でちょっと戻り、Parsons Green駅からすぐのところにある「White Horse」。こちらも、ビアバーのマスターからロンドンに行くなら是非と薦められていた PUB。もちろん、今回はしっかり営業中で、テラスにはたくさんの人が。天気がいいからってこともあるんだろうけど、暑いのにみんな外で飲んでるの。涼しい店中はがらがらなのに、わざわざ立ってまで飲む人も。

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 ありました、正真正銘 Urquell のタンクビール。そう、Urquell を飲ませる店はロンドンにいくつもあれど、タンクビールを出すのはここくらいかと。この銅色のタンクを中身ごとチェコから持ってきてるみたい。タンクビールって、ビールの入ったこの貯蔵設備をそのまま持ってくることなのかな?それにしても、店に入る人る人、皆 Urquell オーダーしている。なんか自分のことのようにうれしい。

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 当然、Urquell をプロスィーム。タンクビールということでどうだかというのはよくわからなかったのだが、しっかり Urquell していることは確か。ハノイでも思ったが、でもやっぱりチェコで、もっと言うと、「黄金の虎」等のうまいホスポダで飲みたいな。

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 続いては「Thornbridge」の『Chiron』。完成度の高いアメリカンペールエールで、良く冷えていて夏にぴったり。色も綺麗。ステーキサンドとの相性も抜群だったが、これだけを何杯か飲み続けてもいいかも。

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 最後は「Harbour Brewing」のIPA(カスク)。やや草っぽくて苦みもあり、ホップをしっかり感じる。他にもたくさんのTAPがあって目移りしたので、一度だけじゃなく何日か通いたいな。

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 帰る時には外のテラスは人で溢れ、大賑わい。今日は一日盛りだくさんだったなあ。ロンドンから少し離れて電車からバスに乗り換えたりしながらミッションを遂行したり、ウインブルドンも満喫(?)したし、ロンドン有数の PUB で Urquell のタンクビールも飲んだし、さすがに時差ボケも解消できてよく眠ることができたのだった。

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