明日の早朝にブルノを発つのでビール巡りも実質的には本日が最終日。バスに揺られてむかったのは Kromeriz。バス停から歩いてお目当ての Pivovar がある Centrum 付近へ。
「Pivovar CernyOrel」。ホテル一体型は「PEGAS BRNO」を彷彿させる。外観だけだと、ここでビールの醸造が行われているなんてまったくわかならないね。
店内はシックな感じで非常に落ち着く。開店時間すぐに入ったので私以外に客はいなかったが、ランチタイムということもあり、時間が経つにつれて続々と人が入って来ていた。
ビールのメニューはこちら。こんなに書いてあるのに結局2種類しか飲めないのかあ。まあ、2種類あれば十分なんだけど・・・。
まずは麦汁濃度11°の無濾過ラガー。ライトなんだけど終始ビターな感じ。へーっ。やっぱりチェコでも大手が作るのとそうでないのとでは違いがあるよね。もちろんどっちがいいいかとか単純に言えることではなくて。
チキンカツレツ。おいしくないわけがありません。日本で何かのビール雑誌読んでたら、チェコでビールを飲んだ話が寄稿されていて、チェコでも少しずつ頭角を現しつつあるクラフトビールを引き合いに、「一方で大手ブルワリーのビールにはがっかりした」みたいな記述があった。
続いては12°のセミダーク。カラメルな感じだけど、蜂蜜っぽさも。後味にややアルコール感が。そうは言っといて結構あっさり。ここのビールの特長は「あっさり」なのかも。決して「薄い」ではなくて。ビール好きな人でもチェコビールにこだわりをもった人はそうは多くないんじゃないかな。アメリカ、ドイツ、ベルギー専門のビール店は数多くあるけど、チェコビールを出す店は極端に少ないしね。
アメリカンクラフトビール全盛の今、残念ながら世間の目はチェコビールに向いているとは言い難い状況だが、数年後、数十年後、「やっぱりチェコのラガーがいいよね」となればいいな。そして、その時にこのＨＰが存続していればより良いね。
ブルノに戻って、今回のチェコ滞在最後のホスポダ「U Trech Certu」。事前に調べてあったわけではなく、たまたま歩いていて見つけたの。ビール飲むことができるところはたくさんあるんだけど、いざ入るとなると結構悩むんだよなあ。
ここのホスポダは「Zamecky Pivovar Oslavany」というブルノからちょっと行ったところにある Pivovar のビールをメインにしているようだ。細かく分かれているなあ。
一杯目は12°の無濾過ラガー。結構アルコール感出てるなあ。まろやかなのはまろやかなんだけど。食事はハンバーガー＆フレンチフライ。自家製と思われるバンズが歯ごたえのあることあること。見た目以上に大きかったので、かぶりついて食べるのを断念してフォークとナイフでいただくことに。
2杯目は11°のラガー。これまたアルコール感しっかり。うーん、そうくるか。
3杯目はどれ飲んだか覚えていないが、とりあえず濃いのだった気が・・・。人通りが多い場所にあるせいもあって店内は大盛況。若い人が多くて活気に溢れていた。
4日目に行った「Pivarium」の近くだったので、ちょっと飲んで帰ろうかなあとも思ったが、重たいビールと重厚なハンバーガーのせいか、店を出るころにはその気も失せていたので素直にホテルに戻ることに。ブルノ、いいとこだったなあ。
