チェコビール巡り

チェコビールを中心とした旅行記と雑感です

チェコ旅行記2018 2日目

 昨年と違い、今年のプラハ暖かい(というか、そこまで寒くない)。個人的には、痺れるような寒さの雪のプラハが好きなんだけどね。チェコの地下鉄にあるエスカレーターは異様な速さだと思っていたが、駅によって速さが微妙に違うことに今更ながらに気づく。後でHさんに聞いたところ、やはりそれは間違いではないようで、観光客が多いような場所はやや遅いかもしれないとのこと。チェコには右の画像のような、芸術に対する素養がまったくない私にはよくわからないオブジェが至るところにある。いつも見ていた風景だが、今回初めてこのオブジェが動いているのに気付いた。ビールを飲むことばかり考えていた弊害だろうか。ビールへの愛着が薄れてきた兆候だろうか。どちらにせよ、少し不安になる。

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 プラハ駅というと大体は”プラハ本駅”を指すのだが、もちろん、プラハなんちゃら駅というのはいくつもあって、今回はプラハ本駅から鈍行でのんびり(?)20分ほど行ったところにある「Praha Uhrineves」というところで下車。中心部ではほとんど雪が残っていなかったが、こちらはほんのり雪景色。

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 これまたのんびり歩いていたら無事たどりつきました『Pivovar Uhrineves』。早速、今や”Pivovar界の主戦場”となっている11°のラガーを。苦味も甘みもそれほど強くなく、やや麦汁の味が残る按配。ふむふむ。

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 すぐにランチで頼んだ豚のソテーが到着。見た目もいいし、実際美味しかった。続いてはポーター。香ばしいのだが、それほどコーヒーコーヒーしておらず、くせがなくて飲みやすい。あまり黒いビールを飲まないので絵的に代り映えしないところが心苦しいところではあるが、かといって、”HP映え”を狙って今回黒ビールを頼んだわけではない。f:id:bohemianbronco:20200118212921j:plain

 

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 最後はゴールデンエールをオーダー。”チェコIPA”をさらに抑えたほんのり柑橘系の味わい。前日に訪れた『Lod Pivovar』におけるビール画像があまりにもだったので、それに比べると今回は十分”HP映え”すると確信。さすがに前日のは、後から見ても「本当に3種類飲んだのかなあ?」と自信が持てなくなってしまう。

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 今更だけど、チェコの Pivovar って、いい意味で特別感ないんだよね。皆、普通に昼飯食べにきているし、ゆっくりビール飲みながらくつろいでいるし、店員と客の接し方をみてもコミュニティに何気なく収まっているというか。この店の中で、このビールがあーだこーだなんてやってるの私くらいでしょ。まあ、それも無しに私がこの風景に収まっていたら、それはそれでおかしいのだけれど。f:id:bohemianbronco:20200118212837j:plain

 

 さて、2年ぶりに『Vinohradsky Pivovar』へ訪れ、Hさんと再会。3年連続お相手いただきどうもありがとうございます。私は待ち合わせ時間のずいぶん前に到着してしまったので、Hさんが予約してくれた席で待っていたのだが、なかなかいらっしゃらないので大変失礼ながらお先に一杯。丁度一杯飲み終わった頃、店内に入ってきたHさんは、なんと私を気遣って待ち合わせ時間前から外で待っていてくれていたのだ。本当に申し訳ございませんでした<(_ _)>。

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 当然の如く一杯目となった看板商品である11°のラガーは苦味、甘味のバランスがよく、実に美味い。すでに日本に帰られたYさんがあまりにこのビールが好きすぎて、この隣にアパートを借りていたという衝撃の事実もうなづける。いやっ、それとこれとは別なような・・・(Yさん、すいません)。このビールって、2年前にも同じことを書いたのだが、ずっと飲めるビールなんだよね。全然くせや重たさがなくて、むしろ、2杯目、3杯目と良くなっていくというか。気持ち2年前に飲んだ時より苦味がしっかりしているような気がしたが、2年前の記憶だし、私の状態もあるからね。前回はアンバーを一杯飲んだだけで、基本的に11°を飲み続けたが、今回は、12°のラガー、スタウト、IPAもあったので、一通り試してみる。スタウトはHさんからちょこっといただいただけだが、それほどの濃厚さはなく、チェコのダークラガーの範疇にある味だったかと。

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 そしてIPA。もちろん、抑え気味の”チェコIPA”であったが、ちょっとくせがある感じだったかな。12°のラガーも飲んだが、11°を少しだけ重くしたような、という以外は目立った違いがわからず。もう一杯追加してみたが、やはり印象は変わらず。酔っぱらっていたからか・・・。でも、ここはやっぱり11°だね。抜群にバランスがいいんだもん。

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 あれやこれや話している内にあっという間に23時半頃になってしまったのでお開きに。正直、メモを取っていなかったので何杯飲んだか正確には覚えていないのだが、11°を3杯、12°を2杯、IPAを1杯だったと。後から始めたHさんは私より飲んでいたような。とにかく嬉しくて、11°の1リットルボトルをお土産に数本購入。この場で、ディープなホスポダを教えていただいた上、私の滞在期間中にもう一度、かつてのHさん行きつけの完全地元民店に招待してくれるというので、胸を高鳴らせてお店を後にした。

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