チェコビール巡り

チェコビールを中心とした旅行記と雑感です

ポートランド旅行記2013 その①

 2013年6月末にアメリカのオレゴン州ポートランドに一週間滞在しました。目的は当然の如く、我が世の春を謳歌しているアメリカ西海岸の「クラフトビール」を飲むためです。私がビールに目覚めたのは2010年9月であり、それ以降もチェコに行ったり、ベルギーに行ったり、時折ビアバーに行くようになったりはしていたのですが、正直、「チェコビール好き」以上では無かったと思います。それが、ポートランドアメリカンクラフトビールに出合ってしまい、レポートリーが増えた今は、ビールが趣味以上の何かになってしまった可能性があります。あっ・・・、決してアル中ではございません。ビールと仲良しになってしまうとそれなりにお金がかかるもので、当然、仕事もより一生懸命取り組んでおります!

 先に謝りますが、この時点ですでに「チェコビール巡り」という看板に偽り有りです。それを承知で今後もこのようなことを続けて参ります。そして、「チェコビール巡り」の看板も下ろしません。わがまま放題です。今後いろいろやっていく中で、でもやっぱり「チェコ・・・」という流れになれば最高です。

 アメリカのクラフトビールを飲みたいとなった中で、なぜポートランドを選んだかと言うと、まずは日本からのアクセスの良さ。ポートランドデルタ航空の直行便で10時間ほど。現地の朝に到着することで時差ボケはあるものの、一日を目いっぱい使えるしね。


 さて、ポートランドに到着。アメリカの出入国審査は本当に時間がかかる。やっと、順番になったら、「何しに?ビジネス?」「いやいや、ビールを飲みにね。ローグとかブリッジポートとか」「おおそうか、よく来てくれたな。ポートランドのビールはうまいぞ(上機嫌)。そういえば日本のビールもうまいな。キリン、サッポロ・・・」と時間がかかそうな雰囲気になってきたので、早々に世間話を切り上げて無事入国。

 空港からダウンタウンの中心部へはモノレールで一本。ポートランドの2つ目の素晴らしいところは、モノレールやトラム、バスが街中を網羅しているため、移動が楽なこと。ポートランドは綺麗な街で治安もいいのだが、そうは言っても暗くなると不安なので、交通機関がしっかりしていることは非常にありがたい。

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 ホテルに着いたが、まだチェックインの時間ではなかったので、荷物を預け、ホテルの人に「ビールが飲みたいんですけど、近くにブルーパブ(醸造所兼レストラン)ありますか?」と聞くと、ダウンタウンの地図を渡され、ブルーパブへの道順を教えてくれたのだ。ところで、「地球の歩き方」様。さすがにビールの街として有名なポートランドにも関わらず、ビール情報少なすぎませんか?旅行の仕方はどんどん多様化してますよ。もう、ポートランド編はビールとワインとコーヒーに紙面の50%を割くぐらいの思いっきりの良さがあってもいいのではないでしょうか?相当偏った意見ですけど・・・。

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 ホテルお薦めのブルーパブがここ、「Deschutes」。こんなダウンタウンのど真ん中にブルーパブがあるなん素晴らしい。そう、ポートランドの3つめの素晴らしいところは、このブルワリー(醸造所)、ブルーパブ、ビアパブの密集度なのだ。市内にブルワリーが50件くらいあるというで、歩いて行ける範囲でも1週間は楽々ビール三昧を体験できるのだ。f:id:bohemianbronco:20190929131656j:plain

 

 やや見づらいが、タップがあるカウンターの奥に醸造設備が。。。このブルーパブは Bend という街に本店があるのだが、本店から樽を配送してくるのではなく、ここポートランド店内でも醸造しているのだ。まさにできたてのビールを飲めるわけだね。

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 アメリカのブルーパブと言えば、テイスティングセット。6種類のビールが運ばれてきたが、実際はもう数種類作っていたかな。この中からペールエールをパイントでおかわり。それにしても、チェコのホスポダと比べると圧倒的に明るいよね。もちろん、チェコは冬に行ってるということもあるのだけれど、アメリカのブルーパブの多くは開放的で明るい内装。これがまた、カラフルなアメリカンクラフトビールとよく合う。写真映えするなあ。

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 もう一年近く前なので、どれがどうとか、どんな味だったかということは忘れてしまいました。まさか、旅行記を書くとは思っていなかったので。そういえば、日本で初めてアメリカンペールエールを飲んだ時、グレープフルーツ味(もちろんグレープフルーツが入っているわけではない)が強すぎて、まったくだめだったのよ。普段自分が飲んでいるビールとは別物という感じで。それ以降もたまにビアバーに行ってIPA等も飲んだけれども、やっぱりだめだった。ポートランドで1週間飲み続けて日本に戻ってからだね。ペールエールIPAを飲みにビアバー通いが始まったのは。

 ポートランドの4つ目の素晴らしいところは税金面。何と、ポートランドでは飲食や物品の購入に税金がかからないのだ。そう、タックスフリーってこと。日本人にはほとほと面倒なチップは当然払うものの、税金が無いってだけで本当にありがたいよね。パイントはどこで飲んでも5$ほどだから、チップ入れても日本で中ジョッキ飲むのと変わらないし。


 ダウンタウンを散歩した後、ホテルに戻ってチェックイン。どうしようもなく眠たかったけど、ここは「ビール巡り」の魂で次のブルーパブへ。ポートランドで最も古いブルワリーである「Bridge Port」。滞在中2度訪問したが、2度目はこのテラスで。天気良くて気持ちよかったあ。

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 2度とも店内は活況で、何とか潜り込めたという感じ。子供連れも多くて、ちょっとお洒落なファミリー向けレスランといった様相。

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 ペールエールIPAを注文。結局、ポートランド滞在中はパイントで飲んだのはほぼこの2種類であった。Bridge Port で飲んだ段階で、やばっ、ペールエールIPAってうまいじゃん、と覚醒してしまったのだ。いや、既に Deschutes で飲んでいた時から、雰囲気に飲まれていたのか、これはこれでありだなあ、という下地が出来つつあったのだ。

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