チェコビール巡り

チェコビールを中心とした旅行記と雑感です

チェコ旅行記2014 2日目

 朝食後、プラハ城へ向かう。プラハ城は大好きなのだが、ホテルからプラハ城までの20分強のお散歩はいい運動になるんだよね。景色は最高だし、結構登るし。軽い運動+ビールは最高のペアリング。

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 まだ、10時半。ちょっと早いかなと思ったけど、プラハ城からストラホフ修道院に向かうことにした。途中、こんなところが・・・。どこかで見たことあるなあと思ったら、こないだ市民の熱烈なバックアップで賃貸料の値上げを回避した有名なホスポダ(ウ・チェルネーホ・ヴォラ U Cermeho Vola)であった。ただ、この時はもしかしたらあの店かな、と思った程度で、結局、訪問することはなかった。あら、残念。次回は是非。と思うと同時にもう一度プラハを訪れることができるのかとしみじみ考えてしまう。

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 『ストラホフ修道院(併設のPivovar)』到着。11時前だったけど開店していた。ストラホフ修道院はビールに興味の無い方でもプラハに来れば必ず立ち寄るような観光名所で、「哲学の間」と「神学の間」と呼ばれる図書館が有名。私が数年前に入った時には工事中だったが、もう修繕は終わったのかな。

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 こちらで飲むのは2回目。初訪問時はまだ、(淡色)ラガー以外のビールに興馴染めず、数種類飲んだ記憶があるものの全くもっておいしさがわからなかった。しかし、泣く子も黙るオレゴンポートランドアメリカンクラフトビールの武者修行を敢行した後では当然異なる結果に。味覚も鍛えることが可能なのだ。

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 この日はラガー、ダークラガー、アンバー、IPAのラインナップであった。ラガーにしようか、いきなりIPAにしようか迷ったあげく、アンバー。そもそもアンバーって琥珀色というだけで、味は相当幅広い様な気が。これは、アンバーラガーであるが、セミダーク的なのもあれば、アンバーエールもあるし。アンバーの定義はさておいて、今まで飲んだアンバーなるものの中で最高にうまい。モルティーで、甘ったるさがなく、バランスがいい。

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 続いてIPA。ホップにはカスケードとアマリロを使用し、今をときめくアメリカ西海岸仕様のはずなんだけど、チェコテイストも入っているせいか、いかにもな感じが抑えられ、非常にバランスがいい。うーん、こうして考えてみると、やはり、保守的な私は跳びぬけたものよりもバランス重視なんだなあと妙に納得。

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 最後にラガーもいただいたが、レベルの高いアンバーとIPAを飲んだ後だとちょっと物足りないかな。飲む順番の問題かと。ちなみに、チェコに来ると、かなりの頻度で「ビールに合う」ガーリックスープを頼んでいる。朝食から大して時間が経っていないので、食事はこれだけ。もう一杯、アンバーかIPAを飲もうと思ったが、次を考えてやめておくことに。まだ12時前だし。会社帰りにお邪魔することが多い東京のビアバーにお土産としてIPAの1Lグラウラーを購入。写真を撮り忘れてしまったが、外見も良かったので、ちょっと通なお土産にはもってこい。

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 ストラホフ修道院を去ったあと、散歩がてらフローレンツバスターミナルで翌日向かう Karllovy Vary(カルロヴィ・ヴァリ)行きのバスチケットを買ったり、プラハ・マサリク駅にある軽食屋でなんとなく惹かれて懐かしのRegentを飲んでしまったりと、ふと気づいたら14:30。チェコビール通なら「プラハ」、「15:00」のキーワードがあればもう何もいらないはず。そう、“レジェンド”『黄金の虎』こと、「U Zlateho Tygra」。本当は、他で飲んだ後ではなく、その日の初ビールをここにしたかったのだが、もうしょうがない。昨年初めて訪問した時の感動をもう一度。さすがにオフシーズンということもあってか、開店前に並んでいるのは、私と、私と同様に観光客と思われる若い女性二人のみ。開店直前に地元の方々が集まり出したが、30分程度の滞在時間内で満席にはならなかった。

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 席に座ってちょっとすると、どんっ、とこのビールが置かれる。ビールは当然チェコの代名詞である Urquell。一杯飲み干すと自動的に次のUrquell が出てくるのは、さすが伝説の店。要は、Urquell を飲みなさいってこと。それにしてもここの Urquell は特にうまいなあ。当然ビールの鮮度がいいからなんだろうけど、サーバーの洗浄等もしっかりしているんだろうし、あと、他の店より若干温度が低いんだよね。その温度加減が絶妙な気がする。

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 もともと写真を撮る習慣のない私は、こういう敷居が高い店ではより遠慮がちの撮影になってしまい、実際の良さを伝えきれていない気が・・・。本当に見た目も味も素晴らしいのだ。他の店だと気持ちぬるく、何となく重たさを感じてしまうのだが、ここのはキリッっとしてるし、モルティさもしっかりあって、Urquell 独特の味(何て言うかわからないけど、最初飲んだ時はちょっとひっかかるんだけど、何度も経験すると気に入る風味)を壊さず、さわやかなホップの苦みが最後に残るんだよね。やっぱり素晴らしい。

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 おつまみを食べながらだらだら飲んでいる店ではないので、30分程度で4杯飲み干して引き上げることにした。基本的にビールを飲む店であり、食事をしている人は少ないが、店員に言えは食事メニューをもってきてくれる。まだ16:00にもなっていないので、ホテルで仮眠してもう一勝負と意気込んだが、気づいたら真夜中。結局1日2件が私の限界だということがよくわかった。

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