チェコビール巡り

チェコビールを中心とした旅行記と雑感です

チェコ旅行記②

 プラハから電車で1時間ほどで行くことのできる Kutna Hora(クトナー・ホラ) へ。駅から街の中心部までは結構遠く、バスに乗ってもよいのだが、せっかくなので歩いていくことに。観光らしい観光はしないのだけれど、朝の澄んだ空気を吸いながら知らない街を歩き周るのが旅行の醍醐味なのだ。f:id:bohemianbronco:20190916084220j:plain

 

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 そして、お目当ての「Dacicky」に到着。いろんなガイドブックに載っているし、HPでは日本語を選択できるし、観光客が大勢訪れるっぽい店なのだが、入り組んだところにあって入口がわかりづらいので、念のため下調べが必要かと。ここでは珍しく複数銘柄のビールを飲むことが可能で、HPでは Urquell  もメニューに載っている。確か、私が訪れた時には Urquell はなく、Budvar があったような。左の画像にある入口の上にも少し見えにくいが Budvar の看板が貼ってあるし。まあ、いろいろあったんだろうけど、昨今のビール業界における目まぐるしい変化のあおりの受けた“大人の事情”によるものなのか。はたまた、単にお客さんから「Urquellがいいんじゃないの?」といった声が寄せられてそれに応えたものなのか。

 

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 名物はやっぱり、ここ Kutna Hora の地ビール“Dacicky”。写真にあるダークラガーは模範的な味わいで、やわらかくてコクもしっかりあり、非常に飲みやすかった(と記憶している)。このジョッキに描かれた顔の看板が街中のホスポダの店先に多く掲げられており、地元でとっても愛されているビールなのだろう。

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 続いてプラハフローレンツバスターミナルからブルノ行きに乗って Humpolec という小さな町へ。そう、この町でチェコビールファン必飲のビールが醸造されているのだ。「Bernard」。

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 残念ながら、この Pivovar には直営のホスポダが併設されていなかった。工場の隣にはグッズショップがあったので、自分へのお土産としてジョッキとグラスを購入。かっこいい!これで飲むとなんかおいしく感じるんだよね。

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 さて、「Papa’s Garden」というホスポダで飲むことに。

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 11°と12°の(淡色)ラガー、ダークラガーを飲んだはず。Bernard のビールは無濾過が基本のようで、まろやかな味わい。もちろん、しっかりとコクもあるのだ。プラハでもよく見かけるので、チェコに行かれ際には是非お試し下さい。

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 Ceske Budejovice と Plzen の間にある町 Protivin 。ここには「Platan」というブランドを有する Pivovar があるのだ。2013年2月の旅は東京に住む私にとっては極寒も極寒で、旅立つ前にプラハの気温を調べたら-20°とか。実際、着いた時にはそこまででは無かったとは思うが、外に出ると顔は痛いし、つま先の感覚は無くなるし。また、Protivin では降りる駅を間違えて Pivovar に着くまで極寒の中をしばらく歩きまわるはめに。要は、Protivin なんとか駅というのが複数あったため混同してしまったのだ。「西立川」で降りところを「立川」で降りてしまったみたいな。それにしても、さすがはチェコ。こんなに寒くとも、Plzen 駅のホーム(外)の売店前で朝からビールを飲んでいるおじさんが普通にいるのよ。負けてられない!

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 もちろん、この併設レストランで「Platan」のラガーを飲んだのだが、ビール画像が撮れていなかった・・・。この時は父親から譲り受けたデジカメ初期と思われる一品で撮影しており、故障してたのか、何回に一回は画像が保存できなかったのだ。Protivin 駅の軽食屋でも飲んだのだが、これも画像が保存されておらず。併設レストランはピザを売りにしており、実際、チェコが詰まったような具だくさんのピザは本当に美味しかった。チェコの人には怒られそうだが、チェコで何が一番おいしいと聞かれたら、「チェコのハムとチーズ、キノコ等をたっぷり載せたピザ」と答えてしまうだろう。ビールにも合うしね。

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 プラハからも一軒。旧市街中心部からほど近く、『黄金の虎』のむかいにある「U tri ruzi」。ここはその時々で様々なタイプを作っているマイクロブルワリーなのだ。非常にアクセスがいいので、プラハ観光の合間にふらっと寄ってビールを2~3杯飲んで行くのがいいかもね。

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 飽きずにプラハの景色を。プラハにはこういう絵になるポイントがいくらでもあるんだよね。

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 “ビールを飲まなかった街” Tabor からも。Ceske Budejovice からプラハへ戻る途中に寄ってみたのだ。ボヘミア~ンって感じだね。右の画像はかつて Pivovar として活躍していた建物かと(間違っていたら申し訳ございません)。地元のビールが飲める店がないかなあと歩きまわったものの、それらしい店はなく、早々に退散。帰りの飛行機で隣り合わせた綺麗なチェコ人女性と話している中で、私が行った街の話題になった際に「Taborにも行ったんだ」と言ったら、「何しに?」と不思議そうに聞かれてしまった。ただ、「遠くへ行きたい」よろしく、知らない街を歩いてみたかっただけなのさ。ちなみに、飛行機のチェコ人女性は日本人と結婚していて、英語はもちろん、日本語も話せたのだ。じゃなきゃ、語学が不得手な私とでは会話にならんし。

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 ビールを飲みにチェコへ行くと言うとやや仰々しくなってしまいますが、ホスポダを巡り、醸造所を目指すことで、自然とチェコの街並みや雰囲気を感じることができるのではないでしょうか。ことチェコにおいては、「ビール巡り」が最高の旅のスタイルであると、自信をもってお薦めさせていただきます!!

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