チェコビール巡り

チェコビールを中心とした旅行記と雑感です

ロンドン旅行記2015 5日目

 ホテルでのイングリッシュブレックファストは一度きりで、コーヒーショップ購入したでカプチーノとクロワッサン、時にフルーツが朝食となった。ホテルの朝食が7:30スタートということで”朝派”の私には厳しかったという点もある。それにしても、クロワッサンってなんでこんなにおいしそうな色、形しているんだろう。

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 前日の夜に「そう言えば・・・」と気づいてしまったのが、「観光してない」。ロンドンって物価高いんだけど、美術館とか博物館とか、そういう観光施設の入場料が無かったりするらしい。ただ、芸術に少しの造詣も無い私にとっては何のメリットも感じない。それだったら、「2パイント飲んだらもう1パイント無料でGET!」みたいなのがいいなあ。

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 そうは言っても日本に帰って「ロンドンでどこ行ったの?」て聞かれて「PUBとビール作ってるとこと・・・、うーん、あっ、ウィンブルドンやってたから行ってみた。試合は見てないけど・・・」となるのもやや人間性に問題がある気がするので、半ば義務的に(大変失礼!)セントポール大聖堂やシティにあるイングランド銀行周辺を探索。さすがにこの辺りはスーツ着た人が多い。いつも旅行する時思うんだけど、日本のスーツ率ってすごいよね。以前は「仕事に行く=スーツもしくは作業着」が当たり前だと思っていたから、旅行に行って平日の朝歩いていると、「皆仕事行かないのかなあ、この国は大丈夫なのだろうか」と余計な心配をしていたものである。

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 ロンドンブリッジもちゃんと通って、タワー・ブリッジも遠巻きに拝見。それにしてもこの暑さ、なんとかならないのだろうかと。早くも、涼しいところに入ってビール飲みたいなあという思いがふつふつと。

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 さてさて、「観光した」という”免罪符”もできたし、どっか入ろうと思ったら、パックになった寿司が売っている店があったので、興味本位で入ってみることに。見ているうちに無性に食べたくなったので、日本茶のペットボトルとともに購入し、そのままで店内でいただいた。どうやら日本食のレストランらしく、にぎりのカウンターまであったのだ。実を言うと、というほど大層なことではないのだが、海外旅行での日本食は初めて。基本的に海外では、できるだけ日本にもあるようなファストフード店日本食の店には入らないことにしているのだ。一週間くらいは現地の食にどっぷり浸かろうと。で、このパックの寿司、とっても美味しかった。久々の生魚や酢飯が五感を刺激した言ったら大袈裟だろうか。もうワンパックは余裕でいけたが、このくらいが丁度いいのだろうという理性が働いたのでやめておことに。

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 日本食店の近くにあった「St Barts」。

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 『Sambrooks Brewery』のカスクが3つあったので悩んでいたらテイスティングさせてくれた。3つとも酸味がある感じで、紫のラベルの「Lavender Hill」はランビックじゃないかと思うような酸っぱさ。結局、青いラベルの「Wandle」に。これも結構な酸味があるけど、嫌な感じではない。最近流行っているサワービールってこういった感じなのかな?何年か前にベルギー行った時に「Cantillon Brewery」で工場見学をして何種類か飲んだけど、正直その時「これはビールではない」と思ったものだ。その後いろいろ飲んで経験を積んだので、この間久しぶりにランビックを飲んでみた時には、それほどの抵抗は無かった。飲み続けたいと思うまでには至らなかったけどね。

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 サイダーも初体験。「Jake's Kentish Cider」。最近、日本でもサイダー、シードルってよく聞くね。りんごのお酒っていうから甘いのを想像してたの。でも実際は白ワインというか、スパークリングワインというか、とにかく食事に合わせやすいね。そういば最近、ビールと料理のペアリングがよく話題にされてるけど、正直、最近のホップジュースと化したものや重厚なのは食事とは合わせづらいな。特に日本食とはね。その点、日本の大手ビールは食事にも合わせやすいように作られているのかもね。

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 さて、ホテルで少し涼んでから、といってもホテルにはクーラーが無かったが、夕方になって Covent Garden駅へ。ここも凄い人の多さ。演奏とかやってたし。こちらに来たのは、以前仕事でお世話になった方がロンドンに留学していて、待ち合わせてご飯を食べようということになったからなのだ。

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 「Rules」。ローストビーフが有名なロンドンらしい格式高い店を予約してくれていたのだ。写真は撮らなかったのだが、がっつりローストビーフをいただき、Guinness や London Pride、白ワインを飲みながら贅沢な一時を過ごしました。

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 観光下手な私のために、なんだかライオンの像が四方を威嚇しているような広場やビックベン、バッキンガム宮殿にも連れていっていただいて。私が映りこんでしまっているのはご勘弁を。旅行中はほとんど短パン+半袖シャツだったのだが、レストランに入るということで少しはドレスコードを意識したために暑苦しい恰好になってしまったのだ。

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 観光をした後に知人が連れて行ってくれたのがここ、「Ye Old Swiss Cottage Pub」。あの”ソフト官能小説家”の村上春樹氏がロンドン滞在中に通っていたと言われているPUBなのだ。村上ファンの皆様、決して冒涜しているわけではないので悪しからず。著書は「ノルウェイの森」しか読んだことが無く、私の中では村上氏のイメージが凝り固まっておりまして・・・。f:id:bohemianbronco:20191117113232j:plain

 

 入った瞬間からシックでいいPUBだと感じたが、ビールの状態やサーブもとてもいいのだ。最初に「Samuel Smiths」のラガーを。木苺のようなほのかに甘い香りのホップがとても心地よい。レストランでお腹一杯だったにも関わらず、すっと入っていくね。前日にも「Mean Time」の同じようなイングリッシュスタイルのラガーを飲んだけど、個人的にはこちらのほうが好きかな。こちらのPUBがうまくサーブしているせいかもしれないけど。

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 私はもう一杯、ビターのカスクを。こちらもとても綺麗なサーブ。穏やかで上品な感じがあり、毎日飲み続けたい。このラガーとビターの組み立ては秀逸だなあ。さすが村上先生、このPUBを拠点にするとはお目が高い!知人が明日も時間を作ってくれるというので、どこ行こうかと話していたら、私が前日に海に行った話しを聞いて興味をもったらしく、別の海辺に行く約束を。いやあ、いいPUBに巡り会いました。。。

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